ホンダが画期的ユニット搭載の「オフロード車」実車公開! 砂浜をガンガン走れる「2人乗り四駆」が“充電待ちゼロ”のEVに!? 新型「MPP-4W」どんなモデル?
ホンダは砂浜のゴミを回収する「Hondaビーチクリーン活動」に取り組んでいます。独自開発の車両を用いて砂浜のゴミ回収をおこなっているのですが、2024年の活動では画期的な車両が試験導入されました。
画期的EVになった「本格オフロード車」がスゴイ!
ホンダは、“素足で歩ける砂浜を次世代へ”というスローガンのもと、砂浜の清掃活動「Hondaビーチクリーン活動(以下、ビーチクリーン活動)」に2006年から取り組んでいます。
モノづくりで世の中の役に立ちたいという1人の開発者の思いから始まったビーチクリーン活動は、今では全国のホンダ販売店と言ったホンダグループや、地域住民の輪が広がり、年間7000人を超える活動へと発展。
ホンダが独自開発し特許を取得した清掃用機材を使い、砂浜のゴミを取り除き、きれいなビーチを維持しています。
砂浜での走行に適したATV(All-Terrain Vehicle)でサンドレーキ(熊手)やサンドスクリーン(ふるい)といった「ビーチクリーナー」をけん引し、砂の中のゴミを回収するホンダ独自のシステムを使うのですが、2024年から画期的なATVが試験導入されており、報道陣に公開されました。
それが「Honda Mobile Power Pack 4W-Vehicle Concept(MPP-4W)」です。
MPP-4Wは、ホンダが北米で販売している多用途四輪車「S×S “PIONEER 500”(パイオニア)」をベースとした2人乗りの小型電動モビリティ。
MPP-4Wがスゴイところは、通常のガソリンエンジンではなく、モバイルパワーパックを搭載する点にあります。
モバイルパワーパックは脱着式かつ持ち運びができるバッテリーで、電動アシスト自転車のバッテリーと同じように充電器で充電し、二輪車や四輪車などさまざまなモビリティに装着して動力源として使用。
既販のモビリティをEVへとコンバートが可能であることや、モバイルパワーパックを交換出来る特性を活かして充電ステーションを活用することで待ち時間なく継続して走行できる点、脱着式バッテリーをその他の製品と共有することで様々なシーンで電力の供給が可能であることなど、多くのメリットがあるといいます。
そして、パイオニア500の卓越したオフロード性能を確保しつつ、EV化でクリーンな車両となったMPP-4Wを実際のビーチクリーン活動で活用し、ホンダはさまざまな砂地環境における走行性や将来の活用可能性を検証するといいます。
2024年10月26日には、神奈川県鎌倉市の由比ガ浜海水浴場で、ビーチクリーン活動が実施され、「一般社団法人SD BlueEarth・青い地球を育む会」のキャプテンを務めるさかなクンが応援団長として参加し、砂浜の清掃を通して環境問題を次世代とともに学ぶ活動をおこないました。
またビーチクリーン活動では、MPP-4Wをビーチクリーナーの牽引車として活用するほか、さらに砂と細かいゴミをふるい分けるオリジナルツール「シャカシャカ」(さかなクン命名)を新たに導入。これまでの機材では分別が難しかった細かな海洋プラスチックゴミの回収にも取り組みました。
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