ええっ!?「富士スバルライン」廃止で「登山電車」へ転換するって!? 富士山五合目まで「電車だけ」になるって!? 大混雑の解決策「富士山登山鉄道」の全貌とは
富士山の五合目までをむすぶ道路「富士スバルライン」が、将来的に「富士山登山鉄道」に変身する計画があります。いったいどう変化するのでしょうか。
富士スバルラインが電車に!?
日本の最高峰である「富士山」。
登るためには、山梨県側と静岡県側の計3ルートがありますが、そのうち山梨県富士吉田市からのルートは、有料道路「富士スバルライン」で五合目まで到達することとなります。
その富士スバルラインが、将来的に「富士山登山鉄道」に変身する計画となっています。一体どんな計画で、どう便利になるのでしょうか。
富士山登山鉄道は、東富士河口湖道路の「富士吉田IC」付近の山麓ターミナル駅(駅名は全て仮称)を起点とします。そこから富士スバルラインをそのままトレースして、五合目駅までのぼっていきます。総延長は25~28kmで、いざという時に緊急車両を通すため低床式のLRTが想定されています。
観光鉄道の意味合いもあるため、途中駅として一合目、樹海台、大沢、奥庭の4駅が設置される計画。最大2両編成で1本あたり120人を運べる想定です。検討想定では登り52分、下り74分。登り平均速度は32km/hです。
そもそもの背景が、オーバーツーリズムにより景観や環境が悪化し、ユネスコからも「人の多さ」「環境負荷の大きさ」「人工的景観」を改善すべきと長年言われながら改善が進まず、世界遺産取り消しの可能性もあるという状況です。
根本的解決には、マイカー規制だけでなく観光バスも含めた「完全シャットアウト」しかなく、代わりの交通手段として山麓~五合目は鉄道に一本化するというものです。
今ある道路にそのまま線路を敷くだけで、架線も無い(埋め込み集電式)なので、富士山に人工物は増えず、自然改変も発生しないので、本来の「自動車排除」とは一石二鳥というわけです。
さらに公共交通が独占することで、付加価値性に行政側の強力なイニシアチブが発生し、「観光地価格」を導入することも可能となります。これにより「無謀な弾丸アタック」「無計画でルール無頓着な登山」という迷惑層を排除することが容易になります。
さて、2023年は計画が本格化した時期で、県知事みずから地元説明会へ出向くなど活動が続けられました。そこで様々な課題も浮き彫りになりましたが、その課題は並行して調査が行われてきました。その調査の中間結果が、2024年10月28日に発表されました。
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