トヨタ「“新型”ハイエース」いつ登場!? デビューから20年の「大人気 “商用車”」は電動化? 巨大化? 次期型モデルの“ゆくえ”とは
「ハイエース EV」なら新型登場の可能性もアリ!
2023年秋に開催された「ジャパンモビリティショー2023」にトヨタ車体が出展した「GLOBAL HIACE BEV CONCEPT(グローバルハイエースBEVコンセプト)」は、大型の商用バンのBEV(バッテリーEV:電気自動車)でした。
このグローバルハイエースBEVコンセプトは、まさに300系ハイエースがベースとなっており、バッテリーをフロア下に敷き詰めた設計としています。
現行ハイエースが主に担っている物流のラストワンマイルでの利用を想定し、新型「ハイエース EV」(仮称)としての発売を目指しているようです。
![次期「ハイエース」はまずBEVから始まる!?[写真は「GLOBAL HIACE BEV CONCEPT(グローバルハイエースBEVコンセプト)」]](https://kuruma-news.jp/wp-content/uploads/2025/10/20241016_TOYOTA_Global_HIACE_001.jpg?v=1729072578)
令和になってから特に、企業のCO2排出量を削減する「ゼロエミッション」が課題となり、運送業でもEV化の取り組みが進んできました。
大手物流会社の佐川急便やヤマト運輸は、ラストワンマイルの配送車両として、すでに多くのEV導入を始めています。
大容量バッテリーを搭載する新型ハイエースEVでは充電時間が長く、エンジン車のように5分ほどの給油で500km以上の航続距離が得られるという利便性が確保できないとして、日本市場での市販化は難しいという声もあります。
しかしラストワンマイル配送での1日平均走行距離は100kmに満たないことが多く、配送をしない夜間から早朝に充電をすれば1日走れてしまうので、限定的な用途であれば普及するのは難しくないでしょう。
また1日の走行距離に応じてバッテリー容量が変更できれば、車両価格の3割程度を占めるともされる高価なバッテリーを効率的に選ぶこともでき、初期導入コストを抑えることが可能になります。
さらに1日の走行距離が短くなるラストワンマイル配送では、バッテリーを小さくできる分、荷室を広くすることができます。
ただ巨大なボディを持つ300系ハイエースでは、日本のラストワンマイル配送に適したボディサイズとは言い難いので、この点をどうするかが課題となるでしょう。
ここまでのことを総合すると、200系ハイエースはこの先も改良を加えながら販売を続けるロングライフモデルとして、しばらく現状維持とみられます。
いっぽうで、新型ハイエース EVをまず市場投入し、その使われ方をみながら日本向けの後継車を構想するといったストーリーが現実的ではないでしょうか。
なおSNSなどでは、今年2024年10月にも現行200系ハイエースが一部改良をおこなうとの噂が散見されます。
引き続き今後の動向が注目されます。
Writer: 佐藤 亨
自動車・交通分野を専門とするフリーライター。自動車系Webメディア編集部での長年の経験と豊富な知識を生かし、幅広いテーマをわかりやすく記事化する。趣味は全国各地のグルメ巡りと、猫を愛でること。




























































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