6000万円超え! いすゞが新型「超スゴい“精悍”モデル」を実車展示! 70人乗りで「画期的段差なし」×370馬力「超静音ユニット」採用! 「新型エルガEV」JMSで披露
いすゞ自動車は2024年10月15日から4日間開催の「ジャパンモビリティショー ビズウィーク2024」でブース出展を実施し、新型「エルガEV」を展示しました。どのようなモデルなのでしょうか。
画期的な「フルフラットバス」JMS2024に登場
いすゞ自動車は2024年10月15日から4日間開催の「JAPAN MOBILITY SHOW BIZ WEEK 2024」に、グループのUDトラックスとともにブース出展を行いました。
ブースでは新型「エルガEV」も展示されています。
エルガは2000年に登場した路線バスシリーズです。大型の「エルガ」と中型「エルガミオ」の2タイプが用意されています。
現行型は2015年8月に初のフルモデルチェンジを実施した2代目。新たなフロントフェイスの採用やスクエアなテールなど、デザインのリフレッシュに加え、従来の大排気量直列6気筒に代わり、5.2リッター4気筒ディーゼルターボエンジンを採用し、環境性能・燃費性能を向上。
また、前扉から中扉までの段差をなくしたノンステップエリアでは、長さ・通路幅・室内高、後方段上部の室内高を拡大し、広々とした室内空間を実現。利便性・安全性の向上も図っています。
加えて、車いすの乗り降り時に利用できる反転式スロープや、前向き優先席、伝い歩き棒を新設するなど、バリアフリー・ユニバーサルデザインにも配慮しました。
ラインナップは、従来まで設定されていた床面の高いツーステップやワンステップを廃止し、全車をノンステップ化。日野製のディーゼルエンジンを搭載するエルガ ハイブリッドも2018年に追加されています。
そして、エルガEVはこの現行エルガをベースとしたEV仕様で、2023年10月に開催された第1回「ジャパン モビリティ ショー 2023」で初公開後、2024年5月に発売されました。
単にEV化を図っただけでなく、前から後ろまでの段差を廃したフルフラットタイプとした点が特徴で、国内初のBEV(バッテリーEV)フルフラット路線バスだといいます。
なお、フルフラットノンステップバスは、バスのバリアフリー化がはじまった1990年代後半から初期のノンステップバスとして各社からラインナップされていたものの、エンジンや駆動レイアウトの関係で座席が高い位置に設置され、着座性に難がありました。
さらに、多くのモデルで専用部品や横置きエンジンが必須となるなど、コストや後部衝突安全にも課題があり、現在は前扉から中扉までをノンステップ化した「前中ノンステップ」が標準化。
いすゞにおいても、先代の「キュービック」(LV832)や初代エルガ(type-B・LV834)の初期タイプに設定がありましたが、2004年に実施したエルガの改良でフルフラットノンステップタイプが廃止となっています。
新型エルガEVでは、エルガのフルフラットタイプとして20年ぶりの復活を果たしています。
新型エルガEVは、リアアクスルの左右それぞれにモーターを内蔵した「インアクスルモーター」の採用や、屋根上・後部床下のバッテリー配置によって、フロアレイアウトの自由度が向上。低床化を実現できたといいます。
パワーユニットは最高出力125kW(170馬力)・最大トルク480Nmを発揮するモーターを2基搭載。ディーゼルエンジンのエルガ同等の動力性能を両立しながら、245.3kWhの大容量バッテリーを組み合わせ、一充電走行距離360km(国土交通省届出値)を実現。
充電はCHAdeMOに対応し、3.2時間で20%から80%まで充電できるほか、災害時にはバッテリーから電源を取り出すことができるV2L(vehicle to load)に対応しました。
先進機能では、運転手の状態を検知するドライバーステータスモニターや、運転手急病などでバスを非常停止させることが可能なEDSS(ドライバー異常時対応システム)、自動パーキングブレーキ、ブラインドスポットモニターを搭載し、安全性能も向上。
さらに、コネクテッドサービス「プレイズム」を採用したことで、バッテリー・充電状態や故障などを離れた事業所で確認することができ、運行に活かすことができるとしています。
新型エルガEVの東京地区標準価格(消費税込)は6578万1980円で、70人乗りの都市型ショートホイールベース(ZAC-LV828L1)モデルから先行して発売されています。
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なお、いすゞ・UDトラックスのブースでは、新型エルガEVのほか、普通免許で運転できる小型EVトラック「エルフミオEV」なども展示されています。
座席が少なすぎですね。高齢者の増加、これに反してバスは減便。座れない高齢者があふれている中、さらに座席が少なくなるというのはサービス低下であるし、危険でもあります。今後のバスの開発においても、そこの所を配慮されたい。