「アルファード」サイズの新型「3列シートミニバン」!? 全長4.9m超え「超シンプルデザイン」にながーーいボディがスゴい! “ショート仕様”もあるドイツの「EQT」とは

日本では「Vクラス」が唯一のモデルとなっているメルセデス・ベンツですが、欧州では高級なVクラスとは異なり、シンプルなモデルもラインナップされています。一体どのようなモデルなのでしょうか。

シンプルでちょうどいい「メルセデスのバン」

 メルセデス・ベンツは現在、国内では高級ミニバン「Vクラス」を展開しています。2024年10月には改良を実施し、より上級向けの新モデルも登場しました。
 
 これとは反対に、欧州ではシンプルなモデルもラインナップされており、そのひとつが2024年6月にラインナップ追加が実施された「EQT」です。

メルセデス・ベンツ新型「EQT」(ロングホイールベースモデル)
メルセデス・ベンツ新型「EQT」(ロングホイールベースモデル)

 EQTは、ルノーとの業務提携によって登場したミディアムミニバン「Tクラス」(および商用バンの「シタン」)をベースにしたEV(電気自動車)で、2023年5月に発表されました。

 日本でも販売されているルノー「カングー」シリーズとはコンポーネントを共通しており、実質的に兄弟車となります。

 ボディサイズは全長4498mm×全幅1811mm×全高1859mm、ホイールベース2720mmと、都市部でも取り回しのしやすいサイズを実現。

 さらに、6月21日にはロングホイールベース仕様が追加設定されました。全長は4922mm・ホイールベース3100mmと、標準仕様より全長は424mm、ホイールベースは380mmそれぞれ延長され、車内空間が広くなっています。

 このボディサイズはトヨタの高級ミニバン「アルファード」ほどのサイズ感ですが、ベースのTクラスの基本設計が商用・乗用どちらにも使えるようになっており、シンプルなパッケージが特徴です。

 荷室容量(5名乗車時)は標準仕様が551リッター、ロングホイールベース仕様が828リッターと大容量化を実現。ロングホイールベース仕様ではオプションで2名分のサードシートが設定され、7人乗りも選択できます。

 シートアレンジは多彩で、セカンドシートとサードシートはすべて個別にスライド・格納・脱着が可能。セカンドシート、サードシートをすべて外した際の荷室容量は最大3600リッターを確保できます。

 パワートレインは最高出力90kW(122馬力)・最大トルク245Nmを発生する電動モーターをフロントに搭載。これに容量45kWhのバッテリーを組み合わせ、一充電当たりの航続距離は282km(WLTPモード)です。

 先進機能では、直感的操作を可能にした最新のマルチメディアシステム「MBUX」を採用したほか、レーンキープアシストや交通標識認識、アクティブブレーキアシストなどが標準装備されています。

 価格は3万6053ユーロ(約588万円)からとなっています。

 なお、日本国内への投入予定は明かされていません。

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1件のコメント

  1. カングーの兄弟車は、このEQTのほかにシトロエン・ベルランゴとプジョー・リフター、更には日産のタウンスターと多岐にわたる。EQTもベンツとはいえ、Vクラスとは比較にならないほどの商用感・・・残念。

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