高槻~堺を直結!? 大阪の新たな南北軸「豊里矢田線」が工事進行中 “陸の孤島”京橋駅も超便利に!? 開通を阻む「最大の難関」とは
最大の「未開通区間」完成を阻む「最大のハードル」とは
【蒲生・鴫野工区】事業中
国道1号から京橋駅をまたぎ、寝屋川をまたいで、城見通へつなぐ515mの区間が事業中となっています。
ここが完成すれば、重要なターミナル駅ながら寝屋川でシャットアウトされて「陸の孤島」のようになっていた京橋駅が、南側から道路で直結されることになり、アクセス性が根底から変わることとなります。
気になる進捗ですが、2024年3月時点で用地取得率は約83%。取得済みの土地は更地になり、フェンスで囲まれたり、自転車置き場として暫定活用されたりしています。
しかし、用地取得の完了が必須なのはもちろんですが、一方でもう一つの「重大なハードル」が立ちはだかっています。それが「JR学研都市線」の存在です。
学研都市線は京橋駅とともに地上駅で、周辺には開かずの踏切「新喜多踏切」があります。このためJR東西線とともに京橋駅を地下化する事業があります。
この新喜多踏切を豊里矢田線が抜けていく予定ですが、4車線化するには「JRの地下化が必須」という状況。しかし肝心の京橋駅地下化事業は、2014年に「事業休止」という憂き目にあっています。
その後、事業再開に向けて、現在は準備検討が進められているといいますが、いつになったら具体化するのか、道筋は立っていません。
そのせいで完全に不透明な豊里矢田線ですが、せめて地下化を待たずに「2車線暫定開通」ができないか、検討が始まっています。2023年度には概略設計が行われ、2024年度にはいよいよ設計を固めていく予定となっています。
あとは必要な用地さえ取得完了すれば、ひとまず「京橋駅~鶴橋~長居公園~堺市内」という直結ネットワークが一応実現することになります。
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