タイヤの空気圧からヘルメットのかぶり方まで学べる! ブリヂストン主催「ファミリー交通安全パーク」とは

自転車タイヤの空気圧チェックの重要性とヘルメットの正しい装着方法学ぶ

 ブリヂストンでは自転車の事業も展開していることもあり、そこでもタイヤに対する啓発活動がありました。

 自転車用のタイヤは中にチューブが入っていますが、空気圧が低いと段差などにおいてリムと段差にチューブが挟まれてパンクが発生する、通称リム打ちパンクが発生するそうです。

 近年は電動アシスト自転車が普及し、タイヤの空気圧が低くてもそこそこ走れてしまうこともあり、空気圧が落ちていることを把握しにくい状況ですが、タイヤについては昔から変わりはありません。これもまた月に一度の点検が必要ということでしょう。

自転車用ヘルメットの着用は、2023年4月1日からの改正道路交通法施行により努力義務化された
自転車用ヘルメットの着用は、2023年4月1日からの改正道路交通法施行により努力義務化された

 さらに興味深かったのは2023年4月1日からの改正道路交通法施行で、努力義務化されたヘルメット着用により、注目が高まっている自転車用ヘルメットです。自転車乗車中に事故で亡くなってしまう人の約60%が頭部のけがが致命傷とのことで、ここは改めてかぶり方から勉強をさせていただきました。

 ポイントとしてはヘルメットの後ろにあるアジャスターを緩めた状態でかぶり始めること。あれ、一度合わせたら2度と変化させないものだと思っていたのでこれは驚きです。その後、顎ひもをねじれないように広げて眉毛の上に先端部を当ててからかぶります。かぶったのちにアジャスターを回して頭部を締め付け、前後左右に振っても落ちないようにします。その後、顎ひもを指1〜2本くらい入るくらいの長さに調整して締め上げれば完成です。

 実際にやってみると頭部のフィット感は高く、これならどんなに頭が動いたとしても落ちるようなことはなさそうです。いざという時に役立つように、しっかりとかぶりたいと思いました。

車道に駐車車両が! 自転車シミュレーターを体験

 続いてはJATRASが行っていた自転車シミュレーターを体験します。

 自転車は「軽車両」に分類され、車道通行が原則となります。車道には駐車車両がいることがありますが、それをきちんと再現しているのがこのシミュレーターです。

筆者(橋本洋平)が自転車シミュレーターを体験している様子
筆者(橋本洋平)が自転車シミュレーターを体験している様子

 実際にトライしてみると、ヒヤリハットの状況が次々に展開されます。

 駐車車両を追い越す際にはきちんと右後方を確認できるように後ろにもモニターが設置されているところが現実に近く、そこを見ればクルマが接近するなど実生活さながらの環境が整っていました。総合結果は大変良いとされるA判定をいただきましたが、実は後方確認を怠っていたシーンがあったことも事実。今後に生かしたいと再確認できたことが収穫です。

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