トヨタ「新型GR“GT”」登場へ!? 「和製スーパーカー」or「小型スポーツカー」? 登録された謎の「車名」は何を示すのか

超スーパーカーではなく“手ごろ”な「FRスポーツカー」に命名の可能性も!?

 市販車のグレード名にGTが採用されているケースはとても多く、 1世代前のトヨタ「86」、過去をさかのぼれば1990年代のトヨタ「カローラ」「カリーナ」「コロナ」などの小型セダンのスポーティグレードにも採用されていました。

 トヨタに関して言えば、ライトウェイトスポーツカーにもGTの車名を与えてもおかしくはないでしょう。

 ここで浮上してくるのが、2015年開催の「東京モーターショー」でトヨタが出展したコンセプトカー「S-FR」です。

ふたたび開発がはじまったとのうわさも聞かれるトヨタ「S-FR」
ふたたび開発がはじまったとのうわさも聞かれるトヨタ「S-FR」

 S-FRは、ボディサイズが全長3990mm×全幅1695mm×全高1320mm、ホイールベース2480mmで、5人乗りとし、フロントミッドシップのFRレイアウトを採用するという仕様になっていました。

 後輪駆動のライトウェイトスポーツカーは「ヨタハチ」の再来かと、多くの人が注目し市販化を望む声を上げました。

 S-FRは市販化の開発が進んでいましたが、2020年に開発が凍結されたという噂が流れます。

 しかし今年になって突如、S-FRの開発が新型スポーツハッチバックの開発と平行して進められているという噂が流れました。

 この新型スポーツハッチバックは、かつてのトヨタの入門車「スターレット」の名で開発陣が呼んでいるらしいことと、S-FRの開発が再始動したのは、次期新型スターレット(仮)とパワートレインが共通化できるからだという噂も出ています。

 それはあくまで噂に過ぎませんが、ストーリーとしては現実的です。

「フルラインナップ」を戦略としてうたうトヨタが、GRヤリスとGRカローラの間を埋めるGRスターレット(仮)と、GR86の下のクラスに、S-FRの市販モデルをラインナップするという可能性が出てきます。

 そして、S-FR市販モデルに「GRGT」の名称を与えるという流れは、ストーリーとしてはおかしくないでしょう。

 S-FRのコンセプトについてトヨタは「クルマを運転する楽しさを教えてくれるTOYOTAライトウェイトスポーツの系譜を継承。自分の意のままにクルマが反応し、日常使いの中でもクルマとの対話ができる、そんな楽しさをエントリーモデルに追い求めた」と伝えていました。

 GRGT(仮)のコンセプトとパッケージング、仕様は、日常使いから長距離ドライブまで、意のままの運転を楽しめる、とすればGTたる名に恥じません。

※ ※ ※

 商標登録されたGRGTは、トヨタの新型スポーツカーとして実際に市販化されるのでしょうか。

 市販化されたとしたらどんなクルマになるのでしょうか。期待が高まります。

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Writer: 佐藤 亨

自動車・交通分野を専門とするフリーライター。自動車系Webメディア編集部での長年の経験と豊富な知識を生かし、幅広いテーマをわかりやすく記事化する。趣味は全国各地のグルメ巡りと、猫を愛でること。

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