三菱の斬新「コンパクトセダン」がスゴイ! まさかの「V6エンジン」&全長“4.3m”ボディ! “世界最小のユニット”を搭載した「ミラージュ」とは?
近年のコンパクトカーには、主に直列3気筒エンジンや直列4気筒エンジンが搭載されるのが一般的となっていますが、かつて三菱はV型6気筒エンジンを搭載したコンパクトカーを展開していました。一体どのようなクルマなのでしょうか。
三菱のコンパクトカーにV6搭載のモデルがあった!
コンパクトカーは、その経済性と使い勝手の良さから多くのユーザーに選ばれており、特に都市部での駐車のしやすさや、ちょっとした買い物での積載性が魅力です。
近年、燃費向上や環境負荷軽減を目的に、クルマのエンジンの小型化がますます進展しており、コンパクトカーには主に直列3気筒エンジンや直列4気筒エンジンが搭載されるのが一般的となっています。
しかし、かつて三菱は全長4.3m足らずのコンパクトボディにV型6気筒エンジンを搭載したクルマを展開していました。
一体どのようなクルマなのでしょうか。
そのクルマとは、1992年に登場した「ミラージュ6」です。
1991年に登場した4代目三菱「ミラージュ」は、三菱のコンパクトカーとして、当時の自動車市場に大きなインパクトを与えました。
このモデルは、同社のセダン「ランサー」と多くのコンポーネントを共有しながらも、3ドアハッチバックや4ドアセダンのバリエーション展開で、幅広いニーズに応える構成が特徴です。
さらに、後に2ドアクーペの「ミラージュ アスティ」が追加されるなど、スポーティさと実用性を兼ね備えたモデルとしても成長を遂げています。
特に注目されたのは、1992年に追加された4ドアセダンのミラージュ6です。
このクルマは、全長4290mm×全幅1680mm×全高1365mmと、現代のコンパクトカー並みのボディに、世界最小クラスの1.6リッターV型6気筒エンジン「6A10型」を搭載したモデルとなっています。
6A10型エンジンは最高出力140馬力・最大トルク147Nmを発揮し、コンパクトカーにおいても高いパフォーマンスと滑らかなエンジンフィールを提供することを目的として開発されました。
この時期、ミラージュは単なる経済性を追求するクルマではなく、上質な乗り心地とパフォーマンスを両立させるコンパクトカーとしての評価を高めていきました。
しかし、同年にはさらなる高性能モデル「ミラージュ サイボーグ」が登場します。
これは、1.6リッター直列4気筒エンジン「4G92型」を搭載し、最高出力175馬力・最大トルク166.7Nmを発揮するスポーツグレードでした。
サイボーグは、その圧倒的なパワーとスポーティなドライビング体験を提供することで、特にパフォーマンス志向のユーザーに支持され、人気を集めました。
これにより、V型6気筒エンジン搭載のミラージュ6は存在感を失いがちとなり、次第にラインナップの中心から外れていきました。
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4代目ミラージュの登場は、三菱のコンパクトカーに対する考え方の進化を示すものでした。
ランサーとのコンポーネント共有によりコスト効率を高めつつ、独自のバリエーション展開で多様なニーズに応えるアプローチが成功したのです。
また、V型6気筒エンジンの導入により、従来のコンパクトカーのイメージを超え、上質でスポーティな走行性能をも追求する姿勢が明確に現れていました。
4代目ミラージュは、三菱の技術力と多様なニーズに応える製品展開を象徴するモデルとして、1990年代の自動車市場において重要な役割を果たしました。
そして、その後の5代目モデルでもその遺産は引き継がれ、さらに進化を遂げていきました。
このようにして、ミラージュは時代を超えて、幅広いユーザーに支持されるコンパクトカーとしての地位を確立していったのです。
この時期の三菱の勢いは凄かった。エンジンの回転方向を世界標準に合わせたり特筆すべきはミラージュはモデルチェンジの度に車体がコンパクトに小さくなって行った。4G92もB16Aより低速トルクが在り実用に配慮したセッティングで扱いやすかった。