高速道路の脇にある「謎のクルクル回る風車」の正体は!? 仲良くクルクル…「かわいい」だけじゃない「すごい意味」とは
謎の「風車付き」デリネーターの役割は?
そんなデリネーターの材質や反射板の色、形状、反射性能、支柱の高さなどは、「視線誘導標設置基準」により細かく規定されています。
たとえば反射板の形は丸型で直径7センチ以上10センチ以下。特に注意が必要な場所には大型なものが設置されます。高速道路では10センチのものと決められているようです。
さらに、反射板の裏面は蓋などで密閉し、水やごみが入らない構造にしなければなりません。
反射板の取り付け方もひとつではなく、支柱に垂直に乗せるタイプや反射板だけを横向きや下向きに設置できるもの、ガードレールの上に付けたり、トンネル内の壁面につけたりするものもあります。
そういったバリエーションのひとつが「風車付きのデリネーター」です。
反射板は、表面にチリやほこりがたまると反射性能が下がってしまいます。しかし、無数に立っている反射板を、クルマが横をビュンビュンすり抜けていくなかで、いちいち拭いていられません。そこで、表面の汚れを自動で落としてくれるよう、風車の羽を付けているのです。
羽の下にはゴムワイパーがついていて、風車が回ると反射板の表面を掻き取る仕組みです。
NEXCO中日本広報課の担当者は、こうした「風車付き(防塵型)デリネーター」が多く設置される場所として、次のように話します。
「特に、トンネル内や交通量の多い区間は排気ガスや粉じん等による汚れが著しく、反射機能の低下が著しいと予想される区間に防塵型の視線誘導標の設置を基本としています」
いっぽう防塵型デリネーターは、その風車自体によって反射性能が低下するおそれもあるため、やみくもに立てる訳でなく、たとえば「縁石の端がはっきり認識できるよう対策済みの場所」などでは、通常のものを設置するといいます。
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