“10月”から「車検」が通らなくなる可能性も!? 謎の“新制度”「OBD検査」って何? 車検代も上がっちゃう? 24年秋から施行へ

「OBD検査」導入で車検は通りにくくなる? 費用も高くなる!?

 それでは、「OBD検査で車検に通りづらくなる」のでしょうか。

 首都圏で働く自動車整備士のAさんに尋ねてみたところ、次のように話します。

検査項目が増えること自体はユーザーにも大きなメリットがありますが、新たな修理箇所の発生により費用負担が増す可能性も[画像はイメージです]
検査項目が増えること自体はユーザーにも大きなメリットがありますが、新たな修理箇所の発生により費用負担が増す可能性も[画像はイメージです]

「先進安全技術系の機能、システムは、通常の運転では気が付かない故障がOBDではわかることがあります。

 またその故障はただちに影響することは少なく、多くの場合差し当たって通常の走行には差し支えないため、今まで修理を見送ったユーザーが少なくありません。

 しかし今後は診断された“故障”が特定DTCに該当すれば、修理しないと車検に通らないことになるのです」

 さらにAさんは、次のように警告します。

「先進安全技術系の故障でパーツ交換となると、修理代が高くつくことが多いでしょう」

 そこで気になるのは“実際の車検費用が高くなるか”どうかについてです。

 あたらしい制度のOBD検査ですが、実はプレテストとしてすでに2021年11月から始まっています。

 OBD検査に係る手数料は「技術情報管理手数料」400円で、プレテストも2024年10月からのOBD検査でも金額は同じです。

 ただし新車ディーラーや自動車整備工場では、事前の「OBD診断料」として作業工賃が発生することがあり、その費用にバラつきがありますが、2000円から5000円が相場となっているようです。

 もちろん部品交換などの修理が発生した場合は別途費用が発生するのはいうまでもありません。

 OBD検査の“対象車”に乗っている人は、ちょっと戦々恐々なお話ですが、事故防止のためなら背に腹はかえられません。

【画像】 知らなかったら「ヤバい」!? これが「OBD検査」の流れです!(26枚)

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