まもなく80歳の女性が免許返納で「RX-7」を手放す…!? 今後はマツダが広く活用!? 24年間乗り続けた名車とは
傘寿(80歳)を迎える女性が所有していた「RX-7(FD型)」が話題に!
このニュースを見ていたマツダの役員が「こんな話題があるよ」と、マツダ社内関係者を周りまわって広報部員に話が伝わったようです。
その中身は「長崎市に住む女性が今年、2024年12月に傘寿(80歳)を迎え、誕生日を機に運転免許証の自主返納と24年間丁寧に大切にメンテナンスしながら共に歩んできた愛車を手放す決心をした」というものでした。
女性が乗っていたクルマは、銀色に輝く「マツダ RX-7(FD型)」でした。
きっかけは、漫画・アニメ「頭文字D」を見てRX-7がバトルをしている様子に釘付けになったと話します。
この女性は息子さんに車種を聞きすぐに県内の販売店を巡り、RX-7を購入したそうです。
55歳の時に購入してから月曜日から土曜日まで日常的に運転をしており、「いつもいっしょの友達です」と語る愛車と共に歩んだ走行距離は25年で7万5000km。
女性は「かけがえのない愛車は、後ろ姿までたまらなく愛おしい相棒です。後ろから見たこの形ね、全部のその形が好きですね。年齢的にいつかは手放さないといけないって、でも80歳の誕生日ということで決めました。いうならもう一緒にいてくれてありがとうですね、本当にいいクルマでした」と語ります。
そして大切な相棒RX-7を受け継いでくれる人を探しているという内容でした。
マツダの広報担当者は、こんな素敵なストーリーがある車両との縁なのでマツダとして「ラブレター」を贈ったと言います。
400件ほど問い合わせがきていたなかでこの女性は、マツダからの「ラブレター」を見つけました。
金額云々というよりも、「譲った後にちゃんと大切にしてくれるかどうかが何よりも大事だった。手放したあとに、クルマの次の人生が、どんなおうちで育つのかということに不安と心配があったが、マツダであれば…“里帰り”になるよね、という安心した気持ちになった(前出の女性)」とのことでした。
また、マツダの広報担当者は「ヘリテージのあるクルマは、その歴史を語る上でどんなオーナーさんが乗っていたかというのも大事だ」と語っています。
続けて「もちろんミュージアム、ヘリテージという選択肢もあるわけですが、この車両としても程度は良いことに加えて、7万5000kmとある程度日常的に走らせ動いている個体という点も含めて、マツダとしてはあくまで動態保存を前提にしたいと考えています。さらにメディアさんを介して多くの人たちに、RX-7/ロータリーの魅力を知ってもらいたい、ずっと1人のオーナーに大切にされてきたというその背景含めて広報車として活躍してもらい、記事を通じていろんな人に知ってもらえたらなと考えています。」と語りました。
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なお今回のRX-7は、マツダが自社の広報車として展開することでRX-7やロータリーの魅力を知ってもらうことに活用するようです。
なお現在、マツダが所有する赤い「ロードスター(NA)」の広報車は、1989年当時に60歳になる女性オーナーが”赤いちゃんちゃんこ”代わりに購入、以来1オーナーで乗り続けて、90歳免許返納タイミングで機会があってマツダが購入したものです。
今回の話と同様にオーナーさんとクルマのストーリーを感じ取れる広報車となっています。
「今回のRX-7(FD型)は、現在マツダで社内手続き中となっており、購入した後には広報車としてメディア関係者に乗ってもらえるように準備予定です」と語っていました。
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