日産の新型「“本格”SUV」!? 旧車デザインの「カクカクボディ」が超カッコイイ! 斬新「“3つ穴”グリル」の次期「テラノ」予想CGとは

限定500台で販売すれば注文も殺到するのでは

 次期テラノのインテリアも、当時の特徴は残しながら現代風にブラッシュアップしたいところです。

 たとえばダッシュボードのデザインはそのままで、運転席前のメーターは日産の最新鋭のデジタルメーターに変更。現代風のメーター表示のほかに、初代テラノの針表示パターンへも切り替えられるようにできると良いでしょう。

Enoch Gonzales氏が描いた「テラノ 2024年モデル」の予想レンダリング[イメージCG:enochgonzalesdesigns]
Enoch Gonzales氏が描いた「テラノ 2024年モデル」の予想レンダリング[イメージCG:enochgonzalesdesigns]

 アラウンドビューモニターやデジタルインナーミラーなどで、現代水準の取り回しや視認性を確保したいところです。

 初代テラノは、フロントにはダブルウィッシュボーンサスペンション、リヤには5リンクサスペンションを採用しており、悪路走破性と舗装路での快適性の両立を狙っていました。

 そんな1990年代の当時と比べて、飛躍的に進化した現代のタイヤを装着すれば、耐久性の高さはもとより、コーナリング性能や乗り心地、ロードノイズなどは大幅に改善します。

 それらに合わせて、サスペンションのスプリングやダンパー特性などは再チューニングしてあげるだけでも良いクルマになったように感じられるはずです。

 ディーゼルエンジンは直噴化や排ガス規制対応のためのDFP(ディーゼル微粒子捕集フィルター(Diesel particulate filter))が必須。

 できればe-POWER化も行いたいところですが、ひと昔以上前のドロドロしていたディーゼルエンジン特有のサウンドやトルク感など、ノスタルジーを表現するのも「粋」なところといえるかもしれません。

 VDCやトラクションコントロール、ヒルスタートアシストコントロール、ダウンヒルアシストコントロールなどの電子制御系もこっそりと現代水準にするのは当然で、日産が持ちうるオフロード走行向けの先進支援制御は、もれなく投入して欲しいです。

※ ※ ※

 再々販売されたランドクルーザー70は、1グレード販売のみで車両価格(消費税込)は480万円です。

 同様に当時のデザインを受け継いだテラノが、現代技術のバックアップを得て復活するのであれば、安全かつ安心で、たとえば500万円で500台の限定販売などとすれば、注文が殺到するのではないでしょうか。

 日産にはこの初代テラノのように、かつて一世を風靡した名車が多くあります。そうした資産は是非とも有効活用し、ビジネスにつなげていって欲しいと切に願います。

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