トヨタ「クラウン”クーペ”」誕生か!? もはや懐かしい“ハイソカー”復活の可能性とは?

トヨタの「ラグジュアリークーペ」を復活させるなら「クラウン」しかない!

 このように4世代に渡ったソアラは、一貫して「ラグジュアリークーペ」として販売されてきました。

 スポーツカーの要素と高級セダンの要素を兼ね備え一世風靡をしたものの、時代の流れと変化に流されてしまいました。

 現在、ラグジュアリークーペのカテゴリーを担うのは、レクサス「LC」「RC」となりますが、ソアラのような雰囲気のものではなく、スポーツカーの要素も感じるものです。

ラグジュアリークーペの潜在的な需要はまだまだあるのでは!?[写真は、昭和の終わりに大人気を博した初代のトヨタ「ソアラ」]
ラグジュアリークーペの潜在的な需要はまだまだあるのでは!?[写真は、昭和の終わりに大人気を博した初代のトヨタ「ソアラ」]

 現在、レクサスではなくトヨタブランドから次期「ラグジュアリークーペ」を開発しているという噂は、特に聞かれません。

 もうトヨタからソアラのようなクルマの復活は絶望的なのでしょうか。

 ただ、現行型で大きく路線変更を遂げた「クラウン」ならば、あり得ることかもしれません。

 現行のクラウンは、2022年にフルモデルチェンジを受けた16代目となります。

 その前の15代目クラウンは、今では珍しいわずか4年のモデルライフでバトンを次世代に渡しました。

 保守的な高級セダンとして知られるクラウンは主なユーザー層が年々高年齢化しており、販売成績も良いとは言えずこのままでは先細るいっぽうでした。

 そのためトヨタが、ユーザー層の若返りを狙い大刷新を急いだ経緯があったのです。

 16代目クラウンは、SUVとセダンを融合した「クロスオーバー」から始まり、オーセンティックな「セダン」、スポーツSUV「スポーツ」、ラージSUV「エステート」の4モデル構成となっています。

 トヨタの「フルラインナップ」戦略をクラウンシリーズにも当てはめれば、第5のモデルがクーペになるだろうという期待が持てます。

 なかでも4代目ソアラ/LCのような「オープン」にも「クーペ」にも変化する「クーペカブリオレ」スタイルはいまも優雅な印象があり、現代に蘇らせて欲しいと筆者(自動車ライター 佐藤 亨)は思います。

※ ※ ※

 トヨタの目論見通り、16代目クラウンは人気が復活し好調なセールスを記録しています。

 ラグジュアリークーペの復活を望む声が大きくなれば、トヨタも考えてくれるのではないでしょうか。

 そんな淡い期待と、かつての名車ソアラに思いを馳せながら筆を置くことにします。

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Writer: 佐藤 亨

自動車・交通分野を専門とするフリーライター。自動車系Webメディア編集部での長年の経験と豊富な知識を生かし、幅広いテーマをわかりやすく記事化する。趣味は全国各地のグルメ巡りと、猫を愛でること。

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