トヨタ新型「エボ2」初公開! 大排気量「直6」搭載の「2ドア“クーペ”」! ド迫力ウイングもイケてる3000万円超えモデル「GRスープラ GT4」どんな人が買う?
TOYOTA GAZOO Racingが2024年8月22日より発売を開始した新型「GRスープラ GT4 EVO2」は、どのようなクルマで、どのような人が買うモデルなのでしょうか。解説します。
トヨタ新型「エボ2」誰が買う?
TOYOTA GAZOO Racingが2024年8月22日より発売を開始した新型「GRスープラ GT4 EVO2」は、すでに販売されていた「GRスープラ GT4 EVO」のアップデートモデルということになり、2020年に登場した「GRスープラ GT4」、そして2023年シーズンに投入されたGRスープラ GT4 EVOと着実に進化を続けてきたモデルの最新版です。
GRスープラ GT4 EVO2のパワートレインは、3リッター直列6気筒ターボエンジンにZF製オートマチックトランスミッションを組み合わせ、最大トルク660Nmを発揮。最高出力はレギュレーション対応のため可変式です。
ブレーキ、ハンドリング、エンジンのパフォーマンスを向上させ、さまざまな経験レベルのドライバーにとって運転しやすいクルマに仕上げられたとされています。
具体的にはタイヤの種類、摩耗状況やコースコンディションに応じて最適なブレーキング、およびコーナリングができるように、様々なドライバーの日欧サーキットでの走り込みを通じてABSのマップをきめ細やかに再チューニング。
加えて、ソフトのアップデートにより回転数制御のさらなる見直しを行うことでシフトダウン時間を短縮し、ブレーキング時の減速コントロール性を改善、コーナリングスピードの向上につなげたほか、エンジン、ブレーキ、ドライブトレーンの各冷却性能の向上に加え、コックピット温度の最適化を図ることで、過酷なコンディションでも運転しやすく、高いパフォーマンスを維持し続けられように改善した点が大きなトピックとなっています。
このモデルは欧州地域では202,000ユーロ(約3,160万円)で販売されるといい、日本及びアジア圏ではトヨタカスタマイジング&ディベロップメントが車両の販売及びカスタマーサポートの担当となっていますが、果たしてこの車両はどんなユーザーに向けてリリースされているのでしょうか。
そもそもこの車両は“カスタマーモータースポーツ車両”となっており、レース参戦者に向けたもので、一般公道での走行は不可となっています。
車名にあるようにGT4カテゴリーに参戦するユーザーに向けて制作されているもので、F1やWEC、WRCに代表されるプロによるハイレベルなレースとは異なり、プライベートチームやアマチュアドライバーが参戦しやすいカテゴリーとして用意されたのがGT4カテゴリーとなります。
それまではGT3カテゴリーがその役割を担っていたのですが、レースが発展、進化をするにつれてさまざまなコストが上昇してしまったため、より低コストで参戦できるGT4カテゴリーに注目が集まっているというワケなのです。
現在、GT4カテゴリーの車両が参戦できるレースは世界各地で開催されていますが、日本でも馴染みの深い「ニュルブルクリンク24時間レース」や、「スーパー耐久シリーズ」にもGT4カテゴリーの車両が参戦できるクラスが存在しており、今後も発展が見込まれるカテゴリーと言えるでしょう。
Writer: 小鮒康一
1979年5月22日生まれ、群馬県出身。某大手自動車関連企業を退社後になりゆきでフリーランスライターに転向という異色の経歴の持ち主。中古車販売店に勤務していた経験も活かし、国産旧車を中心にマニアックな視点での記事を得意とする。現行車へのチェックも欠かさず活動中。
コメント
本コメント欄は、記事に対して個々人の意見や考えを述べたり、ユーザー同士での健全な意見交換を目的としております。マナーや法令・プライバシーに配慮をしコメントするようにお願いいたします。 なお、不適切な内容や表現であると判断した投稿は削除する場合がございます。