印西~圏央道直結!? 夢の南北軸「千葉茨城道路」全通に向けて進行中 「橋」だけじゃない「完全新規ルート」どこまで具体化しているのか
若草大橋以外の区間もかなり進んでいる!?
さて、では「若草大橋以外の区間」については、どこまで話が進んでいるのでしょうか。
実は茨城県側では、すでに「若草大橋~圏央道」のプロジェクトが、工事手前まで進行しています。
まず、2021年までに、若草大橋から北に7.6kmが「県道美浦栄線バイパス」として開通済み。残り3.4kmが事業中です。
さらにそこから、小野川を越えて牛久市へ入り、そのまま圏央道までつなぐ「県道竜ケ崎阿見線」も、3.0kmが事業中。阿見東ICにつなぐ約1.0kmはすでに開通済みです。
未開通区間の2工区は、どちらも2019年に事業化。2023年時点で、用地取得率は50%に達しているといいます。茨城県は「まとまった用地が確保できた箇所から、順次、工事を進めてまいります」としています。
いっぽうの千葉県側ですが、こちらもまさに具体化へ動き出しているところです。
若草大橋から南は、2024年3月に開通したばかりの「鎌ヶ谷本埜線バイパス」に直結するべく、検討がおこなわれています。鎌ヶ谷本埜線バイパスは、現道を経て印旛日本医大で北千葉道路につながる南北軸です。
千葉県では2023年8月に「若草大橋延伸線協議会」が立ち上がりました。2024年8月20日には、2回目のワーキンググループ会議が開催されたばかりです。
そこでは、概略ルートの決定方法などを整理していくことが確認されました。そのためにまずは、道路の基本構造などを固めていくこととなります。
もちろんこれらは、暫定2車線でまず「新ルート完成」に向けた動きで、高規格道路としての全通ではありません。しかし、長いあいだ「道路ネットワーク空白地帯」だった印旛エリア~龍ヶ崎エリア~圏央道の「新道路」は、もはや夢物語ではなくなりつつあります。
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