トヨタ「GRカローラ」のセダンバージョンをCGで作成し、反響を呼んだオートモーティブ・バーチャル・チューナーのTheo throttle氏が今度はワゴンバージョンの「GRカローラ ツーリング」を妄想で作成、公開しています。

　GRカローラは「カローラスポーツ」のホットバージョン。2023年に発売されました。豊田章男会長（当時社長）の強い思いをもとに、TOYOTA GAZOO Racingが指揮を執って開発。ラリー参戦にも対応する、いわばガチ仕様です。

　パワートレインは1.6リッター直列3気筒ターボエンジン、6MT、4WDシステムで構成されており、最高出力304ps・最大トルク370Nｍを発生します。

　ボディサイズは全長4410mm×全幅1810mm×全高1480mm、ホイールベース2640mm。フェンダー、トレッドともにワイド化を図っています。

　GRカローラツーリングをCG作成するにあたっては、カローラツーリングをベースにGR化する手法と、GRカローラをベースにワゴン（ツーリング）化する手法があります。今回、throttle氏が選んだのは前者、カローラツーリングのGR化です。

　実のところ、カローラツーリングは日本仕様と海外仕様ではボディサイズが異なっており、例えばホイールベースは日本仕様がカローラスポーツと同じ2640mmであるのに対して、海外仕様は2700mmになっています。

　throttle氏が選んだのは海外仕様です。GRカローラのフロントまわりをそのまま移植するのではなく、「GRヤリス」のフロントバンパーを調整してはめ込んでいます。なので、その表情はGRカローラのものと微妙に異なります。

　筋骨隆々のフェンダーとリアまわりは、GRカローラのものを移植。特徴的な3本マフラーも再現されています。先述したようにホイールベースが長い分、出来上がりは伸びやかな印象です。

　ワゴン市場が縮小するなかにあっても、欧州のプレミアムブランドはワゴンのホットバージョンを揃えています。今回のGRカローラツーリングはメーカー非公認の妄想CGですが、欧州勢の状況を鑑みると市販への期待が膨らむのではないでしょうか。