道路にある「“謎”のひし形」意味はナニ? 見落としたら「違反の可能性」も! よく見かけるけど「実は忘れがち」な標示とは

道路に標示されている「ひし形」はどのような意味があるのでしょうか。

道路の「ひし形」見落としはNG!

 道路には文字や記号が書かれていますが、市街地などで「ひし形」のマークが2つ連続して標示されていることがあります。
 
 一体どのような意味なのでしょうか。

よく見る道路の「ひし形」マーク
よく見る道路の「ひし形」マーク

 道路には交通に関わる様々な情報が標示されていますが、道路に直接文字や記号が書かれていることがあります。

 これは「道路標示」と言われるもので、最高速度を示す数字や停止禁止部分を示す白い斜線などの「規制標示」と、車線の進行方向を示す矢印や停止線などの「指示標示」に分けられます。

 なかでも、連続して出てくる2つのひし形のマークは「ダイヤマーク」とも呼ばれており「この先に横断歩道または自転車横断帯あり」ということを示す指示標示です。

 横断歩道は「歩行者が優先」であり、ドライバーは横断歩道や自転車横断帯を横断しようとする歩行者や自転車がいないことが明らかな場合を除いて、横断歩道の手前で停止できるよう減速しなければならないと定められています。

 そのため、走行中にダイヤマークを見つけた時には、その先の横断歩道や自転車横断帯を渡ろうとする歩行者や自転車がいる時にはすぐに停止できるよう、速度を落として周囲をよく確認することが大切です。

 特に、カーブした道路などでは、急に横断歩道が現れて驚いた経験のある人もいるかもしれませんが、ダイヤマークは横断歩道の50m手前と30m手前に設置されています。

 カーブなどで進行方向に横断歩道や歩行者が見えていない場合でも、ダイヤマークを見つけたときには、歩行者や自転車が出てくるかもしれないと想定してスピードを落としましょう。

 いっぽう、SNSなどでは、横断歩道を渡ろうとする歩行者がいるのに、クルマが停止せず歩行者がなかなか横断できないという事例がたびたび話題になっています。

 横断しようとする歩行者がいるのにそのまま通行した場合、「横断歩行者等妨害等違反」として、違反点数2点と普通車であれば9000円の反則金が科せられる可能性があります。

 また、横断しようとする歩行者がからむ交通事故は現在でも無くなっていません。

 警視庁のデータによると、2018年から2023年までの5年間に発生した自動車と歩行者が衝突した交通死亡事故は4435件で、そのうち約7割となる3079件は歩行者が横断中の事故だったといいます。

 歩行者側が危険を顧みずに渡ってしまう、いわゆる「乱横断」といったケースもありますが、多くの場合ではクルマ側の注意によって防ぐことができます。

 ほかにも、横断歩道や自転車横断帯の手前で止まっているクルマの横を通って前に出る時は、一時停止をして横断する歩行者などがいないことを確認しなければなりません。

 これと同様に、横断歩道のある対向車線が渋滞中の場合も、対向車の影から歩行者などが出てくる可能性もあるため、大丈夫だろうと思い込んで通過せず、周囲をよく確認して通行しましょう。

※ ※ ※

 横断歩道を渡ろうとする歩行者への妨害は、人身事故に繋がるリスクも高いことから取締りが強化されており、警視庁では2023年の横断歩行者等妨害等違反の取締り件数は約31万件で、2018年の1.4倍の件数となっています。

 ドライバーは、特に信号のない横断歩道では「横断する歩行者がいるかもしれない」と意識し、歩行者が横断歩道を渡るかどうかわからない態度の時は、まずは減速や停止をして、歩行者の動きを確認してから通行することが大切です。

【画像】「えっ…」 これが謎の「★マーク」の正体です

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13件のコメント

  1. 見落としたらって
    夜は見落とすだろ
    はい論破
    以上。

    • 速度超過に無灯火なのかな?
      普通に走っていれば見えるけどね。
      あっ、時にはかすれて見えにくいのもあるけどね。

    • 今すぐ免許返納して下さい。薄くなって見にくい事も有りますが、通常見落とすなんて事はあり得ません。
      見落とすって事は注意を怠っている証拠、運転する資格はありません。

  2. 乱横断=横断歩道や交差点以外での歩行者横断。
    この記事上では例えば片側渋滞している道路の横断歩道で先方の車線を確認せずに渡る様な感じと捉えられるが、これは完全に車側の過失であり乱横断とは言えないと思う。
    横断歩道がある以上は歩行者優先は絶対。歩行者の影が見えない状況なら徐行・停止して確認を。その為のダイヤマーク。

    • そういう事言ってるから事故が減らない
      >横断歩道がある以上は歩行者優先は絶対
      この感覚は改めよ
      これが事故の元凶である

  3. 横断歩道、特に信号が無い横断歩道手前に付けられているが殆どのドライバーがその意味を忘れているのだろうね。
    対向車線が渋滞で滞っていても減速さえしないですからね。しかも、横断歩道上に平気で止まってしまう。
    自転車ならば車両だから止まらなくても良いとか言うが、電動キックボード何ぞも混在するともうカオス状態に。

    • いちいち減速するのが正しいとお思いか?
      そんなの無駄だなあ、非効率だよなあとか考えないの?
      そんのちょっと歩行者が気を付けりゃいい話じゃん
      なんで車数百台が減速したり、止まったりする必要あるの?
      それで燃料はどれだけ無駄になる?
      私は、こんなくだらん事での環境破壊は許さんよ

  4. この蠅とかいうやつ言ってることも無茶苦茶で感覚狂いすぎだな

  5. これちょいちょい話題になってネット記事でも見かけるけどさ。
    そもそも"信号機の無い横断歩道"に存在の必要性って実は1mmも無くて、押しボタン信号機を設置さえすれば全て終わる話なのよ。
    何故信号機の無い横断歩道が存在するのか?車の交通量が少ない道路だから?
    自分安全運転管理者をやってるけど、その講習会でもわざわざ動画使って"歩行者が渡ろうとしている時は必ず停車しなければいけません"ってやるけどさ、動画で出てくる例は全てガンガン車通る道。イヤだったら信号設置しなさいよ!ってね。ただの行政の怠慢だろこんなモンて話よ。
    "信号機の無い横断歩道"の存在意義をまともに説明出来ている例を見たことない。存在しなければならない理由があるなら是非ともお聞かせ願いたいモンだ。

    • しいて言うなら
      お金がかかるが理由
      電気代も設置代も

  6. 対向車が詰まってる途中に横断歩道があってもスピード落とす人はほとんどいない
    しかも対向車が横断歩道に乗り上げている
    こんなのばっかり
    毎日走ってるからサンドラではないと言いつつもサンドラや無免許並みの公道走行しかできない「隠れサンドラ」たち
    これがあろうとなかろうと横断歩道に人がいるかどうかを確認しないドライバーって走ってる時にどこ見てるの?
    この世に自分一人なら真っ直ぐだけでいい
    でも他にも人や自転車、車がいるんだからそれを観察するのはあたり前
    そしてそれに応じて運転の仕方を変える
    これが公道走行
    漠然ととマイペースで走ってるのは車の運転が出来るだけで無免許、教習所レベルと大して変わらない

    • 対向車が詰まってる途中に横断歩道があったらスピード落とすのが正しいと思う理由がしりたいのよ
      これ凄く無駄が多いと思わないのかい?

  7. 「“謎”のひし形」の記事はたまにみかけるが、その先にある「“謎”の縞々」の記事をみかけないのはなぜなのだろうか?
    たぶんドライバ―の3人に1人くらいは、「“謎”の縞々」がなにかしらないよね。

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