100万円台! 全長4m以下の日産「超コンパクトSUV」がスゴイ! ターボエンジン+MTでめちゃ楽しそう! 最適すぎる「マグナイト」日本導入はないのか

「マグナイト」の日本発売はあるのか

 マグナイトが日本市場に導入されれば、ロッキー/ライズ/レックスが最大のライバルとなることは必至でしょう。

 日産のコンパクトSUVは「キックス」がラインナップされていますが、ボディサイズは全長4290mmとマグナイトよりも一回り以上大きく、日産のラインナップでカニバリ(自社内での競合・共食い)は発生しないとみて良いでしょう。

日産「マグナイト」の開放的なインテリア
日産「マグナイト」の開放的なインテリア

 キックスは元々、ガソリン車のグローバルモデルで、日本市場発売はかなり後発となりました。

 日本市場はハイブリッドのシェアが高いこともあり、日産はキックスのパワートレインを再設計して独自のハイブリッド「e-POWER」専用モデルとしてデビューさせた経緯があります。

 仮にマグナイトが日本市場で販売されるとなれば、コンパクトカーの「ノート」と同じようにe-POWERを搭載してデビューする可能性が高いでしょう。

 しかし1リッターガソリンターボ+5MTの海外市場モデルは、そのまま日本市場で販売しても一定数の実績が得られるのではないでしょうか。

 e-POWERとなると車両価格は高くなり、先進安全技術や運転支援システムを導入すれば、新車車両価格が200万円を超えるでしょうが、ロッキー/ライズのハイブリッドと同等の200万円台前半で収まってくれることが期待されます。

 インド日産の工場で、e-POWERや先進安全技術を搭載した日本向け生産ができるかどうかが気になります。

 一説には、こうした少なくない仕様変更が日本導入の大きな障壁になっているとの話もあるようです。

 もしこれがクリアできれば、マグナイトの日本市場発売は現実的なものになるはずです。

 そういえば、インドでトップシェアのスズキも、現地生産されるグローバルモデル「フロンクス」を日本市場に導入することが決まっています。

 このフロンクスも全長4mを切るコンパクトSUVで、すでに世界各国で高い評価を獲得しています。

 これまでの全長4mを切るコンパクトSUVは、実質的にロッキー/ライズ/レックスの独壇場。ここにフロンクスが殴り込みを掛け、さらにマグナイトもその土俵に上がれば面白い戦いを見せるでしょう。

 その興味深い戦いは、消費者にとっては廉価で実用的なコンパクトSUVの選択肢が増えるという、有意義なものとなります。

 日産さん、実はご検討中なのではないでしょうか。そんな淡い期待で本記事をシメさせていただきます。

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Writer: 佐藤 亨

自動車・交通分野を専門とするフリーライター。自動車系Webメディア編集部での長年の経験と豊富な知識を生かし、幅広いテーマをわかりやすく記事化する。趣味は全国各地のグルメ巡りと、猫を愛でること。

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