“100万円台”で買えたトヨタの「極小クルマ」販売終了! 全長2.5mの「超軽量ボディ」が凄い! 魅力的すぎる斬新「めちゃ小さいモデル」とは
トヨタは2024年8月9日、電動自動車「C+pod(シーポッド)」の販売を終了しました。一体どのようなクルマだったのでしょうか。
トヨタの「めちゃ小さいクルマ」販売終了!
トヨタは2024年8月9日、コンパクトな電動自動車「C+pod(シーポッド)」の販売を終了しました。
画期的なモデルとしてカーシェアサービスなどにも採用された同車は、一体どのようなクルマだったのでしょうか。
シーポッドは2人乗りの超小型モビリティとして、2020年12月に発売しました。
当時トヨタは同車について、「軽自動車よりも小さく扱いやすいので、免許取り立ての独身若年層や運転に不安を感じる高齢者の方など、日常生活で少人数かつ近距離の移動が多いユーザーの方々に向けたモビリティ」だと説明。
最大の特徴は、街で見かけたら目で追ってしまうほどの小さなボディサイズで、その大きさは全長2490mm×全幅1290mm×全高1550mm。
この値は軽自動車の規格「全長3400mm」を遥かに下回るものと言えば、いかに衝撃的なコンパクトであるかが伝わるでしょう。
またホイールベースも1780mmと短く、これによって最小回転半径を3.9mに抑えて優れた取り回し性を実現。
狭い道でも簡単に走行できるほか駐車場や車庫入れも容易なモデルでした。
ただし、現在の道路交通法では「移動用小型車」に分類されるため、最高速度が60km/h以下に制限されるほか、高速道路の走行はできません。
そんなシーポッドは、サイズが小さくとも存在感のある外装デザインが採用され、ブラックアウトされたキャビンに大型LEDヘッドランプやテールランプを装備することで凝縮感と先進性を表現。
このボディパネルは樹脂製とすることで軽量化も追求しました。
また車体はコンパクトながら、室内には大人2人が快適に並んで座ることが可能なスペースを確保。
内装はメーターや操作系のスイッチ類をセンターパネルに集約し、シンプルで扱いやすいインテリアデザインを採用しました。
パワーユニットは、最大出力12.5馬力・最大トルク56Nmを発揮するモーターを車体後部に搭載。
51Ahのリチウムイオンバッテリーをシート足元に配置し、日常使用も可能な航続可能距離150kmを達成しています(WLTCモード)。
グレードはベーシックな「X」と上級モデル「G」の2種類を用意。さらに法人向けモデルとして1人乗り仕様も存在しました。
販売していた当時の車両価格(消費税込)は、Xが166万5000円、Gが173万1000円となっていましたが、国の施策によるCEV補助金の対象となったことから、自動車税においても優遇措置を受けられ、さらに自治体独自の補助金の対象になり、地域によっては100万円台前半での購入も可能だったといいます。
そんなシーポッドですが、2024年7月19日に生産が終了し、先述のように8月9日で新車の販売も終了してしまったため、今から欲しいという人は、中古車市場で良質な個体を探してみると良いでしょう。
ブラパットと一緒!見せかけだけ
当時は斬新なデザインで、高齢者には大変人気が上がると思っていましたが、2年前に試乗をしたところ物足りないところが散見ありました。大切なことは、安全・維持費・コンパクトですが、肝心の安全面について不安を覚えた。ブレーキ、振動はもう少し改善してほしかった。株主総会で提案して、期待していましたが、残念でした。