スマホのアプリでクルマが「凄くなる!」って本当? GRヤリス&LBXの「サーキットモード」ってナニ? ある意味SDVなのか

「進化型GRヤリス」と「LBX MORIZO RR」がスマホのアプリで凄くなる機能がありました。どのようなものなのでしょうか。

サーキットモードはある意味、ソフトウェアでクルマの価値を高める「SDV(Software Defined Vehcle)」だった?

 モータースポーツで壊して鍛えてきた結果を色濃くフィードバックさせた「進化型GRヤリス」。
 
 そのパワートレインを活用して開発された「LBX MORIZO RR」。
 
 どちらのモデルも筆者(山本シンヤ)はくるまのニュースで詳細に報告済みですが、今回はこの2台に採用された「特別な場所」で楽しめる「特別な機能」についてお伝えしたいと思います。

クルマがスマホで「進化」する? GRとレクサスの新たな取り組みとは
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 この2台、開発責任者は「サーキットをはじめとする非日常領域でも、積極的に楽しんでほしい」と言う強い想いが随所に込められていますが、一般道とサーキットでは求められる性能が異なるのも事実です。

 そこでこの2台にはサーキットをはじめとするクローズドコースを訪れた時にクルマのポテンシャルをより引き上げる機能として「サーキットモード」が用意されています。

 この機能はGRヤリスはRCのDCM(専用通信機)レスオプションモデル以外のすべてのモデル、LBX MORIZO RRはすべてのモデルに内蔵されている機能ですが、そのままでは使えず。

 GRヤリスはT-Connect、LBX MORIZO RRはG-Linkを契約、そしてスマートフォンにアプリをダウンロードし、そのアプリを通じてコントロールを行ないます。

サーキットに来てスマホで「クルマを進化」させるのはある意味「SDV(Software Defined Vehcle)」かも
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 このサーキットモードを選択すると、大きく4つの機能が使えるようになります。

 1つ目は、アクセルOFF時もターボを強制的に回してラグを無くす「アンチラグ機能」です。

 すでにスーパー耐久のマシンでも用いられており、まさにモータースポーツからのフィードバックとなります。

 ちなみにアンチラグと言うとエキマニに生ガスを吹いて強制的に燃焼と思われがちですが、今回は別の方法で同等の機能を実現しています。

 具体的には、アクセル開度40%超えた状態でアクセルOFF(約4000rpm以下)すると、点火タイミングを遅らせる(=遅角)→吸入量がアップ→タービン回転数を引き上げるです。

 ちなみにこの状態でも排ガス規制はシッカリと適合すると言います。

 2つ目は「スピードリミッターの上限速度引き上げ」です。

 これはすでに日産「GT-R」やレクサス「RC F」、ホンダ「シビックタイプR」にも採用されている機能で、要するに180km/hでの“ガクっ”が無くなります。

クルマのポテンシャルをより引き上げる機能として「サーキットモード」とは
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 3つ目は「クーリングファンの最大化」です。

 サーキットではエンジンはいつも以上に熱を発生します。そのため停車中にファンの出力を最大化させ、エンジン水温冷却を促進させると言うわけです。

 もしものために約70度でOFFとなりますが、水温は通常90度前後で安定している基本的には「常に作動」と言うわけです。

 4つ目は「サーキットモード専用メーターとシフトタイミングインジケーター」です。

 センターにギア段、その右にエンジン回転数(一桁まで表示、更新速度は0.05秒にアップ)、上部にシフトタイミングと、シンプルなレイアウトで直感的に情報を得ることができるようになっています。

 シフトチェンジインジケーターはスーパーフォーミュラを参考に開発されたデザインで、表示方法は一般的なタコメーターと同じ「ギア比連動方式」とアクセル全開加速時で指定したシフトタイミングに到達する秒数(1.0、1.5、2.0、3.0秒から調整可能)に基いて表示させる「カウントダウン方式」の2つから選択可能です。

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