予備車検でFLEXランドクルーザープラドにトラブル発生も 学生メカニックがトラブル解決へ!【AXCR2024レポート Vol.2】
世界一過酷と言われているラリー競技、アジアクロスカントリーラリー(通称AXCR)が8月12日(月)から始まります。5年ぶりの参戦となるランドクルーザー専門店「FLEX」のチーム「FLEX SHOW AIKAWA Racing with TOYOTIRES」の戦いを追いかけます。
本番車検直前に発覚した車両トラブルの内容とは
アジアクロスカントリーラリー2024において、車検日はラリー開始のLEG1前日、セレモニーが行われる通称LEG0に設定されています。
車検ではすべての車両がラリー規則に準拠しているか確認しますが、今回から導入されたエアリストラクターという空気を絞る装置の取り付け義務、車両の安全装置、タイヤ、エンジン、ラリーコンピュータなどのチェックが特に重要視されており、正式な車検の前に予備車検を行うことができるようになっています。
そこで、我々ラリーチームは正式な車検前にトラブルが発生しました。レースが始まってからでは大掛かりな修理はできない為、問題の洗い出しは、ラリー準備における重要な課題です。
FLEX SHOW AIKAWA Racing with TOYOTIRESサービスチームは、問題の解決に全力を尽します、主な問題は、バッテリーとキルスイッチを接続するメインハーネスの不具合であり、これによりバッテリーへの充電が不安定になることが判明。急遽現場での交換作業が必要となりました。
さらに、フロントのサスペンションのアップデートも同時に行われ、車両が検査に万全の状態で臨めるように準備が整えられました。
この作業は、FLEXのメカニックチームと中央自動車大学校の学生たちによって行われました。検査の準備が進む中、夕方には東南アジア特有の激しい豪雨が作業を一時中断させましたが、夜になると雨が止み、作業は深夜まで続けられ、無事に完了しました。
このトラブルのリカバリーにより、チームは検査に備えた完璧な準備を整えることができました。
ラリーの本番を控え、ドライバーの川畑選手とコ・ドライバーのデイチャポン選手は、ラリーストリームやラリーコンピューターのチェックに時間を費やします。
ラリーストリームは今回新たに導入されたGPSデバイスで、ラリー中の位置情報やその他のデータをリアルタイムで追跡できるシステムです。この新技術がもたらす利便性と公平さを確認し、万全の体制で挑むために入念にチェックを行いました。
また、車載のラリーコンピューターのセットアップも行います、ロードブックと照合しながら各ポイントの確認が行われました。これにより、実際のラリールートにおいても迅速かつ正確なナビゲーションを行うための、操作方法やドライバーとの連携方法など、確認を何度も行って本戦に備えます。
このような綿密な準備を通じて、ドライバーとコ・ドライバーはラリーに向けて信頼関係をより強くしていく必要があります。
コメント
本コメント欄は、記事に対して個々人の意見や考えを述べたり、ユーザー同士での健全な意見交換を目的としております。マナーや法令・プライバシーに配慮をしコメントするようにお願いいたします。 なお、不適切な内容や表現であると判断した投稿は削除する場合がございます。