船橋~佐倉直結!? 大渋滞の「国道296号」に壮大な「第2ルート」の計画があった!「微妙に開通済み」のバイパス構想どこまで進行中?
渋滞激しい千葉県の国道296号(成田街道)ですが、実はバイパス機能を持つ、壮大な新道路の都市計画が存在しています。いったいどんなルートなのでしょうか。
国道296号を「まるごとバイパス」!? 壮大な都市計画道路とは
千葉県の国道296号(成田街道)は、船橋市から八千代市・佐倉市などをむすび、貴重な東西軸になっています。しかし昔ながらの狭い2車線が続き、信号も多く、慢性的な大渋滞が課題となっています。
そのため、船橋~佐倉で北側へぐるっと抜けていくバイパスを整備する計画があります。
いったいどんなルートで、整備はどこまで進んでいるのでしょうか。
船橋市、八千代市、佐倉市ではそれぞれ、国道296号のバイパスにあたる都市計画道路がそれぞれ設定され、1本につながっています。
具体的には、船橋市の「3・3・7号 南本町馬込町線」「3・1・37 号 馬込町古和釜町線」、八千代市の「3.2.17 八千代中央線」、佐倉市の「3・4・18 上志津青菅線」です。
これらが全て整備完了すれば、国道296号を通らずとも東西移動ができるようになります。ただし国が率先して「国道296号バイパス」として整備されるのではなく、ある場所では市道、また別の場所では県道、国道になっていて、結果的にバイパスの役割を果たす、という程度です。
具体的なルートと、整備状況を見ていきましょう。
【船橋市内】
船橋郵便局前から北へ伸びる計画ですが、事業化はまだ。本町通りからは4車線幅で暫定開通していて、京成線やJR総武線などの線路を越えて船橋駅北口へ回り込んでいます。
そこから北の約400mが、現在事業中の区間。2012年に事業着手し、用地取得率は2022年時点で80%。現場では更地が目立つようになっています。まずは南北でズレた交差点を「十字路化」する改良工事が先行して進められています。
東葉高速線東海神駅前から北は4車線道路が開通済み。約1.5km先で途切れます。
船橋市民球場の北側で、不自然に広い敷地の道路が出現しますが、これがこの都市計画道路です。馬込町で船取線(県道・船橋我孫子線)に接続して途切れます。
少し北東の二和グリーンハイツ南側にも、都市計画道路の存在を感じさせる、広い敷地が見えます。
計画線はそのまま北東へ進み、県道・夏見小室線と並行しますが、船橋北高校付近で、進路を南東へ変えます。
このように「ブツ切れ」な都市計画道路ですが、船橋市は習志野台地区の問題解決として「国道296号バイパスの整備促進を要望する」と明言。まずは千葉県に事業化に向け要望をおこなっていくとしています。
開通する頃には人口減少に伴い、交通量激減の予想
米本ユーカリが丘間はあと数年でできそうだけど、船橋区間は絶望的、夏見小室線から米本までで30年、船橋駅まで全通でさらに50年かかる。