全長4.9m! ダイハツ「最大・最高級車」23年の歴史に幕! カッコいい「正統派セダン」復活はある!? 「フラッグシップ」消滅した理由とは
2023年12月で販売を終了したダイハツのフラッグシップモデル「アルティス」は、なぜ消滅したのでしょう。また今後復活する可能性はあるのでしょうか。改めて考察します。
2023年末に販売を終えた「アルティス」とは
ダイハツは、高級セダン「アルティス」の販売を2023年12月で終了しています。
同社におけるフラッグシップモデルの地位を23年にわたって担ってきたアルティスが、再び復活する可能性はあるのでしょうか。
アルティスは、2000年に誕生したフラッグシップモデルです。
それまで自社開発で生産されていた5ドアセダン「アプローズ」の販売終了にともなって、トヨタからOEM供給(Original Equipment Manufacturer:相手先ブランドによる生産)されるもの。
初代は、1996年に登場した6代目トヨタ「カムリ」がベースです。
その後世代を重ね、2012年登場の4代目アルティスからは、ダイハツの乗用車で初となるハイブリッド専用車となりました。
2017年に登場した5代目(10代目カムリがベース)が、今のところの最終モデルです。
ボディサイズは、全長4885mm×全幅1840mm×1445mm(4WDモデル「E-Four」は1455mm)、ホイールベース2825mmで、ダイハツ車のなかでも国内最大の大きさを誇ります。
TNGA「GA-K」プラットフォームをベースに、トヨタハイブリッドシステム「THS-II」と2.5リッター直列4気筒ガソリンエンジンが組み合わされ、大柄なボディながら24.3km/L(2WD)のカタログ燃費をマークします。
また先進運転支援機能によって高い安全性も備えていました。
しかし2023年11月、トヨタがカムリの国内販売を終了すると発表。ベース車を失ったアルティスも、ほぼ同じタイミングで販売終了となり、23年にわたるダイハツのフラッグシップモデルの歴史が途絶えることとなったのです。
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ダイハツは2016年、トヨタの完全子会社となりました。
この際に同社はトヨタとの連携をさらに深めるとともに、軽自動車や低価格の小型車を中心とした自社ブランドの商品展開をさらに推し進めるとともに、トヨタへ小型モデルの供給をおこなっていくことを宣言しています。
カムリのOEMモデルであるアルティスの販売は、そうした相互補完の一環でおこなわれていましたが、前述の通りカムリの国内販売終了のタイミングで終了しました。
セダン車人気が下火となったいま、今後新型アルティスとしてダイハツの大型セダン車が復活する可能性は極めて低いでしょう。
ただしミニバンやSUVなど何かしらのトヨタ製モデルが、アルティスのようなダイハツ独自の車名で登場することはあるかもしれず、今後の展開にも期待したいところです。
んなら、東南アジア諸国向けの“本物”の(カローラ)アルティスを輸入販売したら?