日産”新”「スカイラインなGT-R」登場! 専用「ベイサイドブルー」がカッコイイ! “匠仕上げエンジン”搭載の「特別なGT-R」 どんなモデル?
生産終了する日産のスーパースポーツカー「GT-R」は、「スカイラインGT-R」から長らく続いてきた国産スポーツカーの代表的存在です。米国ではこの「スカイライン」に敬意を表した特別なGT-Rが登場していました。
「スカイライン風のGT-R」 「GT-R」の歴史を思い出す
日産はスーパースポーツカー「GT-R」の生産を2025年8月に終了します。
「スカイラインGT-R」から続く、日産を代表するスポーツカーの系譜が再び終焉を迎えますが、米国ではこの「スカイライン」の名称が付された特別なGT-Rが登場しています。
GT-Rシリーズはスカイラインをベースに、レースに出場させる超高性能バージョンとして、1969年の3代目スカイライン(通称ハコスカ)に初設定されたモデルが発端です。
これまで2度、その歴史が途切れており、主に搭載エンジンの違いにより大きく3つの世代に分けられます。いずれの世代においても、国内外に根強いファンを持ち、国産スポーツカーを代表するモデルとして知られています。
このうち、現行型のGT-Rは2007年12月に登場。2002年に生産を終えた、スカイラインGT-R(BNR34型)の終了から5年のブランクを経て、2度目の復活を遂げました。
通算6代目のGT-Rでは、従来から続いてきた「スカイラインの超高性能版」というポジションから完全に脱却。いっぽうで型式は最後のスカイライン GT-Rの型式(BNR34)に続く「R35型」が付与され、第3世代として独立モデルとして歩むことになります。
また、新たに「スーパーカー」としての地位も確立。単に走行性能に磨きをかけるだけでなく、プレミアムなモデルというキャラクターも持ち併せ、上質な内装の仕立てなど、所有欲を満たす全く新しいモデルとなりました。
パワーユニットは3.8リッターV型6気筒ツインターボ「VR38DETT」型で、登場当初のモデルでは最高出力480馬力・最大トルク60.0kgf.mを発揮。
進化した四輪駆動システムや6速デュアルクラッチトランスミッション、独立型トランスアクスルなどを採用し、戦闘力を向上させています。
以来、現在に至るまで、度重なる商品改良やマイナーチェンジを繰り返し、デザイン変更だけでなく出力・走行性能などのパフォーマンスの向上も図られてきました。
そして2024年3月、アップデートが施された2025年モデルが発表されるとともに、R35型として最後のモデルになることが正式にアナウンスされたのです。
日産広報部によると、「部品供給の見通しが立たないこと」が生産終了の理由としており、再びGT-Rの歴史に幕を下ろすことになりました。
2025年モデルは、上級タイプ「Premium edition」に、青を基調とした専用特別内装色である「ブルーヘブン」を新たに設定。
また、「Premium edition T-spec」と「Track edition engineered by NISMO T-spec」のエンジン内部部品であるピストンリング、コンロッド、クランクシャフトなどに、今まで「GT-R NISMO Special edition」のみに採用していた高精度重量バランス部品を採用。さらに、匠の手作業によりエンジン精度を高めて性能を磨き上げたといいます。
なお、エンジンルーム内には赤文字で“匠”の名が刻まれたアルミ製ネームプレートと、ゴールドのモデルナンバープレートを備えるなど、GT-Rの歴史を締めくくるにふさわしい特別感を演出しています。
また、北米法人も2024年3月15日に、R35型を締めくくるモデルとして2台の特別仕様車を発表。それが「スカイライン エディション」と「Tスペック TAKUMIエディション」です。
スカイライン エディションは、BNR34型の定番カラーだった「ベイサイドブルー」のボディカラーを身にまとい、BNR34型に敬意を表しています。
さらにインテリアカラーも特別な「ソラブルー」を採用し、内外装を印象的な“青”でコーディネートしました。
一方のTスペック TAKUMIエディションは、BNR34型およびBCNR33型に設定されたカラーで、貴重なカラーとして人気の「ミッドナイトパープル」塗装を採用。
専用の「モリグリーン」内装や、日本向け2025年モデル同様の、匠による精度向上などが図られ、ほかのGT-Rのバリエーションとは一線を画した特別感を演出しました。
これらの2台をもって、北米向けも生産終了となります。
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R35型の終了により、またしてもGT-Rの系譜は途絶えることになります。その一方で日産広報部は次期GT-Rについて、以下のように話しています。
「次期型については、日産を代表するモデルでもあるので開発の検討はしています。
今後はGT-Rに求められるパフォーマンスと世の中に求められる環境性能の両立が出来るように研究開発を行っていきます」
日本を代表する“日の丸スポーツカー”として、まだ見ぬ「R36型 GT-R」の姿にも、大いに期待したいところです。
今現在、匠の手組みによるエンジンじゃないGT−Rなんてあんの?
GT−R=匠エンジンは当たり前だからタイトルの「匠仕上げエンジン搭載」は違和感を覚える。何なら日本語としておかしい。