トヨタの「“新たな”クラウン」いつ登場? 「17年ぶり」名称復活&全長5m級「ラージSUV」モデル 2回の「延期予告」で販売店も混乱?

トヨタ「クラウンエステート」は度重なる発売延期によっていまだ正式発表されていません。これについて、販売店にはどのような反響があるのでしょうか。

16代目「クラウン」“最後のモデル” 発売は未定…

 4つのモデルバリエーションを展開している現行型「クラウン」。既に3つのモデルが発売済み。残るは「エステート」のみです。
 
 しかし、度重なる発売延期で現在も具体的な発売日が決まっていません。2024年7月の販売店の受注状況や、ユーザーの反響はどうなのでしょうか。

新型「クラウンエステート」 年央に発売
新型「クラウンエステート」 年央に発売

 2022年7月15日に世界初公開された現行クラウン。1955年にデビューした「トヨペットクラウン」から数えて16代目にあたります。

 よく知られているように、クラウンは数ある日本車の中でも特に息の長い、70年近い歴史を持つモデルです。

 トヨタが現行型のクラウンを開発するにあたり、「クラウンとは何か」を徹底的に見つめ直し、「これからの時代のクラウンらしさ」を追求した結果、4つのモデルバリエーションを展開することとなりました。

 まず第1弾として、2022年9月に「クロスオーバー」がデビュー。第2弾として、2023年11月に「スポーツ」のハイブリッドモデルが、12月にプラグインハイブリッドモデルがデビューしています。

 その後、第3弾として2023年11月に「セダン」がデビューしました。

 そして、4つのモデルバリエーションの中で、唯一発売されていないモデルがエステートです。

 エステートの名称としては、1999年から2007年に販売された11代目クラウンの5ドアステーションワゴンに用いられたことがあり、17年ぶりに復活を遂げることとなりました。

 一方で、従来のステーションワゴンとは異なり、SUVスタイルを融合させたボディへと変化したことに加え、高い居住性や広い荷室をもつユーティリティの高いモデルになりました。

 ボディサイズ(開発目標値)は全長4930mm×全幅1880mm×全高1620mm、ホイールベースは2850mm。

 パワートレインはHEV(ハイブリッド車)とPHEV(プラグインハイブリッド車)の2タイプとなり、駆動方式は4WDのみが設定されます。

 当初、エステートは2024年3月に発売予定でしたが、型式認証不正問題の影響もあり7月に延期。

 その結果、一連の問題の影響を受けてエステートの再延期が決まったのです。

 この発表を受けて、販売の現場ではどうなっているのでしょうか。

 クラウンエステートの販売店における反響について、埼玉県内トヨタ販売店の営業スタッフは以下のように話します。

「一部報道にもありましたが、エステートの発売が10月以降に延期となったことは事実であり、具体的な時期は未定です。

 6月に起こった型式認証不正発覚後、新規の型式認証が行えていない状況なのです。

 大変ありがたいことに、既に現行クラウンを所有しているお客様のお乗り換えを含め、多くの方からお問い合わせを頂戴しております。

 我々ディーラーとしては1日でも早く受注を開始したいところですが、メーカーからアナウンスがない以上『情報が下りてくるのを待っている』状況です…」

 販売スタッフの話では、「買いたい」と申し出てくれているお客さんが目の前にいても、売るに売れない状況にどこか悔しさのようなものを感じました。

 また、別の販売店の営業スタッフにも確認したところ、やはり同様の回答でした。

「エステートの発売が10月以降に延期なったというアナウンスが届いています。

 ありがたいとともに大変申し訳なくもあるんですが、このクルマに関心をお持ちのお客様の多くが既に10月以降に発売が延期になったことをご存知なので、大きな混乱はありません。

『エステート』の車名であることから、かつてクラウンエステートをお持ちだった方や、お父様がクラウンエステートに乗っていたので、すごく気になっているというお客様もいらっしゃいました。

 クラウンエステートを『指名買い』というお客様もいらっしゃいますし、1日でも早くお届けしたいというのが私たちの本音です」

 4モデルを展開する現行クラウンの“トリ”を飾るエステート、販売店のスタッフはもちろん、このモデルの購入を決めている方にとってももどかしい日々が続きます。

 1日も早い、正式な発売日のアナウンスが待たれます。

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Writer: 松村透

株式会社キズナノート代表取締役。エディター/ライター/ディレクター/プランナー。
輸入車の取扱説明書制作を経て、2006年にベストモータリング/ホットバージョン公式サイトリニューアルを担当後、2013年に独立。フリーランスを経て株式会社キズナノートを設立。現在に至る。
2016年3月〜トヨタ GAZOO愛車広場連載中。ベストカー/ベストカーWeb/WebCARTOP他、外車王SOKEN/旧車王ヒストリア編集長を兼務する。

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