トヨタ「ルーミー」のライバル! スズキ「小型ハイトワゴン」がスゴイ! 全長約3.8mの背高ボディ&スライドドア採用「ソリオ」の“優位性”とは
広すぎる後席を「効果的に冷やす」機能とは
続いて後席を見てみましょう。
クッションは厚みがあり、左右それぞれにセンターアームレストがあって、グレードによって折りたたみテーブルやロールサンシェードも左右についています。
この折りたたみテーブルは、ドリンクホルダーが2個にフックが3個もついていて、テイクアウトしたものを車内で食べる時などはゴミ袋を引っ掛けて使えるなどとても便利。スライドドアにもペットボトルホルダーがあります。
後席には前後スライド機構があり、最前端で膝まわりのスペースを測ってみると、握り拳で4から5個分もの広さがあります。
頭上のスペースも3個分で余裕たっぷり。小学校低学年くらいまでの子どもが立って着替えができるというのも納得です。
これなら、チャイルドシートを装着してもラクにお世話ができます。
スライドドアの開口部も大きく、後席の座面がちょうど身体を滑り込ませやすい位置にあるので、乗り降りがしやすいという印象。
センターウォークスルーで前席と後席が行き来できるので、子供と一緒にスライドドアから乗り込んで運転席に移動したり、狭い駐車場で後ろから降りたりと、さまざまなストレスが軽減されるはずです。
また、これだけ後席のスペースが広いソリオなら、シートアレンジで前席と後席をフルフラットにすると、足を伸ばして寝転がることができます。
身長180cmの人でも余裕とのことなので、車中泊にも使いやすそう。
天井には、フロントから吹き出すエアコンの風を素早く効果的に後席へ届けてくれる「スリムサーキュレーター」があり、これなら暑がりの人も後席で快適に過ごせるはず。
最強にすると作動音がちょっと大きめになりますが、エアコンの効きが良くなれば少なからず燃費にも影響するので、ありがたい装備です。
最後にラゲッジを開けてみると、フロアの地上高は665mmあるのでちょっと高めかなという印象。
このほうが、スーパーマーケットなどのショッピングカートから荷物を積み替えるのはラクですが、自転車を持ち上げてタイヤを乗せるまでがけっこう大変でした。
ただ、後席はワンアクションでフラットになり、隙間が開くこともないので荷物を奥まで入れるのはスムーズ。
後席使用時でも荷物スペースはたっぷり取れて、背もたれのレバーで簡単にスライドできるので、めいっぱい前にすると42リットルのスーツケースも余裕で積めました。
さらに、ラゲッジのフロアボードを開けるとサブトランクがあり、スーパーのカゴが入るくらい深さもあって大容量。ボールなどの転がってしまうものや、バケツなどの洗車道具もたっぷり入ります。
フロアボードは立てかけて開けたままにもできるので、ベビーカーを縦に積むなどアレンジができるのも便利です。
※ ※ ※
こうして使ってみると、室内でオムツ替えをしたり離乳食を食べさせたりといった、小さな子供がいるファミリーはもちろん、カップルで車中泊の旅をするといった趣味にも大活躍しそうなソリオ。
全車速追従機能付きアダプティブクルーズコントロール(ACC)など、先進の安全運転支援装備も充実しているので、ロングドライブにもぴったりです。
最近のスズキ車は細かな点に配慮されグレードアップ、しかし残念な点も。 折角のエクステリアも塗装の品質がよくありません。ボンネットやドアの鉄板の折り返し部の塗装が甘い。ぶつけたように剥げたり。
マメにワックスをかけ保護する必要があると思います。
スズキのソリオ系はライバル車と比べても、性能や装備面、コストパフォーマンスで優位な気がします。しかし、他の方も言われているように塗装の品質に関しては同感で、小石が当たってもすぐに錆びが出てきたりもします。また、なにより現行の外装色は好みもあるかもしれませんが、地味色で車体のデザインの良さを表しきれてないように思います。メタリック一辺倒ではなくソリッドの真っ赤なんか復活して欲しいですね。
車高3メーター50。嘘を書いたらダメですよ