スズキが新型「コンパクトSUV」発表へ! 人気のトヨタ「ライズ」対抗馬!? 低価格「200万円級SUV」が”激戦区”に突入する理由とは
日本では今、コンパクトSUV人気が高まっています。そんななかでスズキは新たなコンパクトSUV「フロンクス」を今秋に導入するとしています。こうしたトレンドを生み出した理由とは、どこにあるのでしょうか。
国産各メーカーが取り揃える「新興国向け」コンパクトSUV
スズキは2024年7月1日、インドなど海外で発売中のコンパクトSUV「フロンクス」を、今秋にも国内導入すると明らかにしました。コンパクトSUVといえば、低価格なトヨタ「ライズ」が支持を集めているほか、タイで開発されインドで生産されるホンダ「WR-V」が3月から導入され、こちらも209万8800円からと安いことから話題となっています。
日本で今、こうしたコスパに優れた「コンパクトSUV」のトレンドが生まれた理由について考察します。
悲しいことながら、今や我が国は先進国の中じゃ群を抜いて平均年収が少なくなってしまった。
ちなみに日本の平均年収458万円に対し、アメリカ1050万円、ドイツ910万円。
購買能力からすれば、買えるクルマの価格も半分ということになります。
つまり日本で500万円のクルマを、他の先進国の人は250万円の感覚で買っているということ。だからこそ、本来大衆車だったホンダ「シビック」だって400万円になる。
当然ながら、先進国向けに開発したクルマは平均的な日本人の年収からすれば高価になり、買えなくなってしまう。
そんな流れを見て国内市場に持ち込んできたのが、インドに代表される新興国向けに開発したWR-V(インド名「エレベート」)だ。
簡素化した設計&装備になっているため、同じ車体サイズの「ヴェゼル」より20%以上安いプライスを付けられる。
今や3ナンバーで約210万円スタートは貴重だ。
そんな流れを見たのだろう。新興国向けモデルの第二弾としてスズキが「フロンクス」というモデルを間もなく日本でも発売する。WR-Vと同じくインド工場で生産し、日本に輸入というパターンらしい。
ボディサイズこそ全長でWR-Vより少し短いものの、車格はほぼ同じ。クルマの質感は、インドだと高級車カテゴリー「NEXA(ネクサ)」で売られることもあり頑張ってます。WR-Vよりお金も掛かっているかもしれません。
日本で販売するモデルに搭載されるエンジンなどは、現時点で明らかになっていないが、必要にして十分なパフォーマンスを持たせることだろう。
気になる価格だけれど、WR-Vを見ればわかる通り、おそらく締まったお財布の紐を緩めるくらいリーズナブルかと。
筆者(自動車評論家 国沢 光宏)は、200万円を切るスターティングプライスか、同じ価格のWR-Vより豪華装備としてくるんじゃないかと予測してます。
こうなると気になるのが、ホンダとスズキ以外の新興国仕様車だ。
国内メーカー各社の新興国仕様車を探してみると「あるある!」
例えば日産の「マグナイト」だ。
エクステリアを見ると「キックス」と間違えそうになるけれど、全長4mを切るなどひと回りコンパクト。トヨタ「ライズ」と同じサイズ感をイメージしていただければ良い。
さらに搭載されるエンジンは1リッター3気筒ターボ。これまたキックスよりダウングレードされている。
今や「ヤリスクロス」と競合するキックスも、ハイブリッドの「e-POWER」搭載とはいえ、スターティングプライスが300万円を突破してしまった。日本人の平均年収からすれば決して安くない。
マグナイトであれば、200万円切りのグレードから設定出来る可能性大。WR-Vとフロンクスの成功を見たら、日産もその気になるかもしれません。
もはや我が国は、新興国と同じ市場レベルになったということです。
これで日本の自動車メ-カ-が利益優先で、家電メ-カの後追いになるね
外車 純日本車 新興国車 軽自動車 というヒエラルキーが出来るのだね。