「知らないなら免許返納してほしい」の声!?「登坂車線」の正しい使い方…覚えてる?「高速道路」では特に注意! うっかり「交通違反」に該当することも

坂のある道路に設置された「登坂車線」。この車線の使い方を誤ると、うっかり「違反」になってしまうこともあります。

うっかり忘れがりな「登坂車線」の注意点

 坂のある道路を登る際、「登坂車線」と記された標識を見掛けることがあります。
 
 主に高速道路や山間部を通る道路の「坂の手前」に設置されていることが多いのですが、この登坂車線とは一体どのように使用するものなのでしょうか。

高速道路のイメージ
高速道路のイメージ

 道路構造における一般的な技術的基準を定めた「道路構造令」によると、この登坂車線は「上り勾配の道路において速度の著しく低下する車両を他の車両から分離して通行させることを目的とする車線をいう」(道路構造令第2条第7号)と定義されています。

 登り坂を走行する際、エンジンパワーが低い、また車重が重いクルマは、スピードを出すことができず、登坂能力の高いクルマとは大きくスピードの差が生じます。

 ひとつしかない車線にスピード差があるクルマが混在すると、渋滞を引き起こすだけでなく、事故を誘発する可能性もあります。

 そのため、「スピードが出しにくいクルマ用の車線」を別に設け、スムーズかつ安全に通行できるようにしているのです。

 そんな登坂車線を利用する場合に忘れられがちな注意点としては、「登坂車線は本線道路には含まれない」という点が挙げられます。

 もし、高速道路に設置されていたとしても、登坂車線は一般道路と同じ扱いになるため、基本的な最高速度は60キロです(標識で最高速度が定められている場合はその標識に従いましょう)。

 また、高速道路ではないため、最低速度50キロ制限もありません。

 そして道路上での追い越しは、右側から行うことが原則義務付けられています(道路交通法第28条)。

 つまり、登坂車線が空いているからといって、登坂車線を利用して追い越しを行うと違反になってしまうのです。

 登坂車線はあくまでも、「登坂能力の異なるクルマ同士が安全に急坂を登れるように設けられた車線」であることを覚えておきましょう。

 また、このように登坂車線は重い荷物を積んだトラックなど商用車のみならず、パワーの出しにくい軽自動車のようなモデルでも利用可能。

 さらに登坂能力を有するクルマであっても、「運転に不慣れでスピードを出すのが不安…」という人も利用できますので、上手に活用してみてはいかがでしょうか。

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3件のコメント

  1. 登坂車線の概念を間違って造ってしまったのに、綺麗事並べても並べられても、誰も使わない車線にしかなりません。

    そもそも登坂車線は海外が発祥で、遅い速度の上がらない運動性能の低い車はそのまま走行車線を維持して登坂だけに集中させ、運動性能に余裕ある車が車線変更して追い越しなり追い抜き出来る様に整備されたのが登坂車線なんです。
    それを、何を間違えたか運動性能の低い車に登坂車線へ移らせ、さらに登り切りった一番速度の落ちたところで走行車線へまた戻らせるという、飛んでも構造にしてしまったのが日本の登坂車線。
    間違いに気付いた時点で正しい方向に修正すべきだったのに、先輩に逆らえないとか一部のプライド問題でそのまま放置され、やっとおいこしの付加車線方式が一部で採用されるようになったのが現状。

    さらに言えば、運転技術がなかったり、集中してないドライバーが速度低下しても、登坂車線に移るなんてことはやる分けないんです。
    綺麗事書くより、速い車が登坂車線使えるように法改正を求めるとかするのが、メディアの役目では?

  2. 登坂車線を無くして、逆に一番右の車線に追い越し車線を設定したら流れがスムーズになったと昔読んだことが有るのですが。なぜ一挙に変更しないのだろうか?白線を書き換えるだけなので、コストも高くないでしょう?

  3. 知らないなら免許返納して欲しいって思ってるのはブルー免許だけ
    何事も勉強です
    勉強していても覚えてなかったとしてもどこかで知ることで忘れられない事となります
    全て覚えてるなんてドライバーはいません
    何事も経験です
    常に勉強しながらなんです
    教習所はスタートに立つためのもので初歩段階
    公道走行しながら技術とマナーを学んで行くのです

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