約250万円! ホンダ 新型「コンパクト”ミニバン”」発表! 8年ぶり全面刷新の「フリード」どんなクルマ?

3列シート仕様を中心に2列・5人乗り仕様をクロスターに設定

 シートレイアウトは、2列目に左右独立式のキャプテンシートを備え、前後でウォークスルー可能な2+2+2の6人乗り仕様を基本に、2列目を6:4分割式の3人掛けとした7人乗りを設定するほか、クロスターには2+3の2列・5人乗り仕様も設定します。

 パッケージングの見直しを図り、2列目席のひざまわりを30mm拡大。3列目席は先代同様の左右跳ね上げ式ですが、座り心地を維持しながら薄型化と軽量化を図り、跳ね上げ位置も下げたことで荷室の使い勝手も大幅に高めました。

 なお3列シート車のエアーEXとクロスターには、後席用のリアクーラーも装備します。

 いっぽうクロスターの2列・5人乗り仕様は、後席にダブルフォールダウン機構を備えるほか、荷室を専用設計し低床フロア化。大型2段収納が可能なフロアボードを装備するなど、こちらも荷室の空間効率をさらに高めています。

新型「フリード」はセカンドシート(2列目席)を左右独立のキャプテンシートとした3列・6人乗り仕様を中心にラインアップ
新型「フリード」はセカンドシート(2列目席)を左右独立のキャプテンシートとした3列・6人乗り仕様を中心にラインアップ

 新型フリードのパワートレインは2つ。ハイブリッドモデルは、2モーターハイブリッド「e:HEV(イーエイチイーブイ)」を新設定。モーターならではの力強さやスムーズさと、最大で25.6km/L(WLTCモード燃費)のカタログ燃費を実現する低燃費を両立させます。

 主にこのe:HEV搭載に対応するためフロント部が延伸されたことで、前述の通り従来型より全長が45mm長くなりました。

 ガソリンモデルは、1.5リッターDOHC i-VTECエンジンを搭載。最高出力118ps、最大トルク142Nmを発揮し、CVT(自動無段変速機)と組み合わせます。

 FF(前輪駆動)に加え、4WDがe:HEV、ガソリンともに設定されます。

 機能面では、ホンダの先進運転支援機能「Hond a SENSING(ホンダセンシング)」を全車に標準装備。フロントワイドビューカメラと前後8つのソナーセンサーを用いたシステムで、さらなる性能向上を図っています。

 新型フリードの販売価格(消費税込み)は、250万8000円から343万7500円までです。

※ ※ ※

 新型フリード クロスターの2列・5人乗り仕様の優れた荷室空間を活用する福祉車両として「フリード クロスター スロープ」が新設定されました。

 電動ウインチと大型スロープを後部に備え、乗車定員は車いす1名を含む計6名。車いすの乗員用のリアクーラーとリアヒーターダクトも備えるなど、快適性にも配慮した仕様です。

 価格(消費税非課税)は、299万7000円から329万5000円です。

 このほか、助手席シートを電動昇降させる「フリード クロスター リフトアップシート」もラインナップされます。

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