トヨタ「ルーミー」の対抗馬! 全長約3.8m&背高スライドドアのスズキ「小型ハイトワゴン」何がいい?「ソリオ」の魅力とは?

ソリオがルーミーより優れているところとは?

 ソリオは乗り降りのしやすさも自慢のひとつです。これは軽自動車のスーパーハイトワゴンやシエンタなど、コンパクトミニバンにも共通することですが、低い床と高い天井、そしてスライドドアの組み合わせが乗降時の姿勢を楽にしてくれるのです。

 スライドドアは子どもをチャイルドシートに座らせる際に、開いたドアが邪魔にならないのもメリット。さらに、開けたドアが横方向へ大きく広がらないので、車体の脇に広いスペースがない駐車場でもドアが隣のクルマなどに当たる心配はありません。

 そういった場所でもドアを全開にできるのが、ヒンジドアとの大きな違いです。

スライドドア装着で便利なスズキ「ソリオ」
スライドドア装着で便利なスズキ「ソリオ」

 そしてもうひとつの魅力が価格です。

 たとえば同じスズキの軽スーパーハイトワゴンであるスペーシアのベーシックグレード「ハイブリッドG」の価格は153万100円からですが、ソリオは164万7800円(GグレードのFF)から。

 もちろん装備差もあるので一概には比較できませんが、この価格からソリオが買えるのであれば魅力的な選択肢と感じる人が多いことでしょう。

 スペーシアをはじめとする軽自動車スーパーハイトワゴンに対しては、室内の広さと動力性能にゆとりを増すのがソリオのアドバンテージです。

 さらに、ライバルであるルーミーに対するソリオの強みもあります。それは積載性です。

 後席を最後部までスライドした状態でのラゲッジスペースはソリオのほうが広く、機内持ち込みサイズのキャリーケースの積載数はルーミーが4つなのに対してソリオなら6つ載せられます(床上が5つで1つは床下に格納)。

 少しでも多く荷物を積みたいというのなら、ルーミーよりもソリオのほうが向いているでしょう。

 一方で後席を最前部にスライドした際(この状態でも後席には大人が無理なく座れる)のラゲッジスペースの奥行きは、ソリオよりもルーミーのほうが上。これは単純にルーミーのほうがシートスライド量が多いからです。

 そしてもうひとつ、通常グレードであれば動力性能に関してもソリオはルーミーに勝ります。ルーミーのベーシックタイプのエンジンは最高出力69馬力、最大トルク92Nmですが、ソリオは同91馬力、118Nmとけっこう違うのです。

 街中を走る際には大きな差として感じられないかもしれませんが、山道や高速道路を走る際はゆとりが違い、それは運転の疲労にも直結します。

 行動範囲が広い人であれば、ルーミーだったらターボ付きエンジンを選ぶべきですが、ソリオならベーシックタイプでもルーミーのベーシックタイプより頼れる走りを実現するといえるでしょう。

※ ※ ※

 ソリオが人気の理由を探ってみると、実用車としてバランスの取れた商品だということがわかります。だから「軽自動車では心もとないけどリーズナブルで便利なクルマが欲しい」という人にオススメできるのです。

 ちなみに筆者(工藤貴宏)も現行ソリオのオーナーですが、選んだグレードはもっともシンプルな「G」。助手席側の電動スライドドアをメーカーオプションで選びました。

【画像】カッコいい! これが全長約3.8mの「ソリオ」です! 画像を見る(30枚以上)

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Writer: 工藤貴宏

1976年長野県生まれ。自動車雑誌編集部や編集プロダクションを経てフリーの自動車ライターとして独立。新車紹介、使い勝手やバイヤーズガイドを中心に雑誌やWEBに寄稿している。執筆で心掛けているのは「そのクルマは誰を幸せにするのか?」だ。現在の愛車はマツダ CX-60/ホンダ S660。

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2件のコメント

  1. TOYOTAの対抗馬?????
    違うだろ!
    TOYOTAがSUZUKIに対抗してROOMYを出したんだろうが

    • そうですね
      記事のタイトルおかしいですね

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