目黒~中野の直結道路「最後の区間」どうなった? 壮大な「環6.5」全通へ大前進! 小田急の駅前に新たな”大通り”誕生中
都内の新たな南北道路となる都市計画道路「補助第26号線」のうち、東北沢工区がかなり完成に近づいています。完成すればどう便利になるのでしょうか。
見違えるほどに変貌した「東北沢」駅前通り
都内をぐるり環状にむすぶ主要道路、環6(山手通り)と環7(環七通り)。
そのちょうど中間を抜けていく都市計画道路「補助第26号線」が整備中。そのなかで、長い間未開通で分断されている世田谷区内のうち「東北沢工区」が、完成大詰めとなってきています。
「補助第26号線」は、別名「鮫洲大山線」という名称で、大井町から武蔵小山、目黒本町、三宿、笹塚、中野、東長崎、大山を抜けて板橋区役所前で国道17号(中山道)へ直結します。総延長は約22kmです。
環6と環7の中間を南北に抜けることから「環6.5」と言われることもあります。
気が付けばどんどん各地で新規開通が進み、大井町~武蔵小山~目黒通り、駒沢通り~国道246号~淡島通り、井の頭通り~青梅街道~新青梅街道、東長崎~川越街道など、断続的ながらもかなりの完成率となっています。
その中で、工事が大詰めに近づいているのが、小田急線の東北沢駅周辺を拡幅する「東北沢工区」です。
この工区は、中野通りがはるばる南下してきて、さらに井の頭通りから東大北側まで至る、延長550mの区間です。
ここは元々、昔ながらの狭い生活道路で、歩道はおろか路肩すらまともにない状態でした。これを両側歩道つき幅員20mの道路に整備し、都内の南北軸でありながら、沿線住民が安心して通行できるものにします。
現場ではすでに歩道や縁石が姿をあらわし、車道の舗装も半分完了して先行開通している状況となっています。車線を順次切り替えながら、空いている部分を次々と施工していきます。
昨年12月時点ではまだ掘削土があらわになっていたり、路盤が敷かれたばかりの状態だった現場も、今や「完成形」に近づいています。
事業施行期間は2026年3月末までとなっています。
さて、折しも南側からは、2022年10月に三宿から淡島通りまでの約480mが延伸を果たしました。
東北沢工区が完成すれば、中野方面と目黒方面がつながるまで、残る「未着手区間」は1つだけとなります。東北沢から淡路通りをつなぐ「代沢工区」975mです。東大敷地の西側をかすめ、池ノ上駅付近で京王井の頭線をくぐるルートです。
事業認可は2019年。用地取得率は2022年度末時点で約23%です。現場では数か所で更地化した旧宅地が見られる程度で、まだ工事着手まで時間がかかりそうです。
しかしこの代沢工区が開通を迎えれば、いよいよ目黒区内と中野区内が、一本の道路で新たにつながることとなり、都内の移動ネットワークが大きく変わることが期待されています。
コメント
本コメント欄は、記事に対して個々人の意見や考えを述べたり、ユーザー同士での健全な意見交換を目的としております。マナーや法令・プライバシーに配慮をしコメントするようにお願いいたします。 なお、不適切な内容や表現であると判断した投稿は削除する場合がございます。