スバルが「ニュル24時間」SP4Tクラス初優勝! 参戦マシンに「最新WRX」の技術を投入! クルマと人を鍛える舞台裏に迫る!

全国のディーラーから選抜されたメカニックが参加!

 ニュル24時間には、全国のスバル販売店から立候補したメカニックが選抜されて派遣されます。

 この活動は長年行われており、今回も8名のディーラーメカニックが現地入りし、レースをサポートしました。

 新潟スバルの宮澤匠氏に話を聞くと、「レースカーは市販車とほぼ同じではあるものの、専用品も装着されています。しっかり点検してトラブルが起きないようにしたいです」と意気込みを語っていました。

 またレース終了後には「霧で中断となってしまったので残念でしたが、良い経験ができました。この経験を持ち帰って後輩たちにメンテナンスの重要性などを伝えていきたいです」とコメントしました。

ニュルブルクリンク24時間レース
ニュルブルクリンク24時間レース

 福岡スバルの鈴木渉吾氏は「今まで全日本ラリーやTGR 86/BRZワンメイクレースに参加したことがあります。クルマが好きでスバルが好きで入社したので最高峰のニュルに行きたくて、今回初めて挑戦してこの場に来ることができました」とのこと。

 レース後には次のように語っています。

「リーダーメカニックや他のスタッフのみなさんにも支えられ、落ちついてミスなくできたと思います。

 ここでの経験を活かしてスバルのテクニカルスタッフの上級資格や国家資格の1級を目指していきたいというモチベーションにもなりました。

 後輩育成や現場のスタッフ同士のコミュニケーションをもっとしっかり行うようにしていきたいです」

※ ※ ※

 今回をもって勇退することを明言していた総監督の辰己英治氏は、次のようにレースを振り返ります。

「霧によって中断してしまったのは仕方ないことです。レースとしてはマシンの進化を感じられたし、誰もが乗れる、誰でも運転が上手くなるというものが出来上がりつつあると思っています」

「ニュルはクルマを鍛え、そのクルマに携わる人も鍛える。こういう環境はなかなかなく、そのため長年チャレンジを行ってきました。

 ただ速さを求めるのではなく絶対的な安心感と操縦性を作っていく。それを作れる人を育てる場所だと思います」

「STIではレーシングカーを見ている人が特装車やパーツの開発を行っており、それが良い結果に繋がります。

 新しいホイールも量産用の先行開発の中で見つけたことで、それをレーシングカーに持ってきたら良い結果が出ました。

 STIのスタッフも良いアイデアを出せるように育っていって欲しいです」

 量産とレーシングカー、双方を見られるのがこのNBRチャレンジの良いところだと説明してくれました。

※ ※ ※

 今回のニュル24時間は、過去最長ともいえる中断により、満足いく走行ではなかったかもしれません。

 来年以降はどのようなチャレンジになるのか、期待したいところです。

【画像】カッコいい! これが最強「WRX」です! 画像を見る(30枚以上)

参加無料!Amazonギフト券贈呈 自動車DXサミット BYD登壇 最新事例を紹介(外部リンク)

画像ギャラリー

Writer: 雪岡直樹

1974年東京生まれ。フォトスタジオアシスタントを経てフリーランスのフォトグラファーへ。雑誌やWeb媒体の撮影を担当。自動車雑誌の撮影と並行してユーザーインタビューやイベントレポートを担当することで、ライターとしても活動。国内最高峰のレース「SUPER GT選手権」を長年取材。新車情報やレースレポート、イベントレポートなどを雑誌やWebに寄稿する。

1 2

実績500万人超!お得に車売却(外部リンク)

新車不足で人気沸騰!欲しい車を中古車で探す

【NEW】自動車カタログでスペック情報を見る

【2025年最新】自動車保険満足度ランキング

最新記事

メーカーからクルマをさがす

国産自動車メーカー

輸入自動車メーカー