まさかの公式! 新車で買える「“運転席2つ”商用バン」!? 目がバグる「2台連結マシン」なぜ販売? 欧州の「謎車」の正体とは
フランスの自動車メーカーであるプジョーが、トラックや大型バンの運転席…いわゆるキャブ部分を、電車のように接続した「Back to Back」を販売しています。その奇妙さが話題になっています。
え?運転席が2つ? 「Back to Back」とは
世界最古といわれるほど、長い歴史を持つ自動車メーカー「プジョー」。そんな名門が、バンのキャブ部分を繋げた「Back to Back」というバリエーションを販売しています。サイトの誤作動を疑うこのクルマについて、詳細を見てみましょう。
プジョーは19世紀末に創業されたフランスの自動車メーカーです。1970年代にはシトロエンを買収して「グループPSA」を結成。ルノーと共に、フランス自動車産業の2大巨頭として君臨しました。
現在はイタリアのフィアットを中心とした「FCA(フィアット・クライスラー・オートモービルズ)」と合流。新たなグループ「ステランティス」の一員となっています。
そんなプジョーが展開するのが、商用向けの大型バン「Boxer」です。
ボディサイズは全長5413~6363mm×全幅2590mm×全高2254~2764mm。荷台のバリエーションにかなり幅があり、これに合わせてサイズも変わるようです。
エクステリアは、タフ感の高い商用車らしいデザイン。インテリアもシンプルで使い勝手の良さそうな構成となっています。
パワーユニットには、電動モーターを装備したEVモデルかディーゼルエンジンモデルを用意しています。また、アダプティブ・クルーズ・コントロールや車線中央維持システム、渋滞アシストといった先進安全機能も備えています。
そんな「Boxer」にラインナップされているのが「Back to Back」。こちらは、2台の運転席の後部を繋げ、セットにして販売したバリエーションとなります。同様の構成はシトロエンのバンでも登場しており、海外の掲示板で話題になっていました。
不可思議な構成ですが、これにはしっかりとした理由があります。この2台は分離することで別々に使用できます。つまり配送業者のような、車両が2台必要なカスタマーに向け、作られているのです。
考えてみると配送料は1台分省けますし、保有する荷台があれば、それらと自由に組み合わせられます。業者によっては、ありがたい設定なのかもしれません。
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