なぜ「雨の”降り始め”」は滑りやすい!? 突然のスリップ防ぐ方法は? 「雨天ドライブ」で気をつけるべきこととは

雨が降るとクルマの事故が増えます。ゲリラ豪雨などでは慎重な運転となるいっぽう、雨の降り始めは「まだ大丈夫」と油断している人も。実はその「降り始め」こそ気をつけたいポイントなのです。

油断しないで! 慎重に走りたい「雨の降りはじめ」

 首都高速道路(首都高)の調査によると「雨の日は晴れている日の約4倍も事故が起こりやすい」といいます。
 
 雨が降り始めたばかりのころは油断しがち。しかし実は「降り始め」こそ注意が必要なのです。

雨は降り始めこそ「慎重」に![イメージ画像:AdobeStock]
雨は降り始めこそ「慎重」に![イメージ画像:AdobeStock]

 首都高によると雨天時の事故の原因は「スリップによる事故」と「視界不良による事故」の2パターンに大別されるとのこと。なかでも、スリップによる事故が多くなっているといいます。

 JAF(日本自動車連盟)では、雨の降り始めは降雨によって路面にホコリや泥などが浮き上がってくるため、特に滑りやすくなる傾向があると警鐘を鳴らしています。

 突然の降雨の場合ほかにも、歩行者や自転車が慌てていることが多く、突如、道路へ飛び出してくることが多くなることも、気をつけたいポイントです。

 またJAFは事故原因について、クルマのドライバーも雨が降り始める前の運転の感覚が残っていて、速度を緩めずに走り続けてしまうケースもあると分析しています。

 雨が降り続いているときはもちろんですが、雨が降り始めたタイミングも、クルマの運転には注意が必要だということがわかります。

 降雨時のスリップ事故を防ぐには、やはり速度を控えて走行することがもっとも重要です。

 雨で濡れた路面は制動距離も長くなることから、車間距離もいつもより長めにとり、カーブでも直線でも、スピードを出しすぎずに運転する必要があります。

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