4月に「イチバン売れたクルマ」は何? “背の高いモデル”が人気か!? 納期「長すぎ問題」は解消か 24年4月の販売台数ランキング発表

2024年4月の車名別販売台数ランキングが発表されました。登録車と軽自動車で販売トップ10にランクインしたのはどのクルマなのでしょうか。

2024年度スタート 出だしが好調のモデルは?

 日本自動車販売協会連合会(自販連)と全国軽自動車協会連合会(全軽自協)は2024年5月8日、2024年4月の車名別販売台数ランキングを発表しました。

24年4月の販売台数ランキング発表…
24年4月の販売台数ランキング発表…

 自販連は登録車(5ナンバー/3ナンバー)ランキング、全軽自協は軽乗用車のランキングをそれぞれ発表しています。

 発表されたランキングは通称名別です。例えば登録車のトヨタ「ヤリス」には、コンパクトカー「ヤリス」、コンパクトSUV「ヤリスクロス」、コンパクトスポーツ「GRヤリス」が含まれます。

 軽自動車のスズキ「ワゴンR」には、「ワゴンR」「ワゴンR カスタム」「ワゴンR スティングレー」「ワゴンR スマイル」が含まれるなど、同名シリーズ全体が合算されています。

●2024年4月 登録車ベスト10

 ・1位:トヨタ「ヤリス」(1万3765台)
 ・2位:トヨタ「カローラ」(1万2969台)
 ・3位:トヨタ「シエンタ」(1万337台)
 ・4位:ホンダ「ヴェゼル」(7752台)
 ・5位:トヨタ「アルファード」(6704台)
 ・6位:日産「ノート」(6013台)
 ・7位:トヨタ「ヴォクシー」(5716台)
 ・8位:日産「セレナ」(5694台)
 ・9位:トヨタ「ノア」(5454台)
 ・10位:トヨタ「ハリアー」(5278台)

●2024年4月 軽乗用車ベスト10

 ・1位:ホンダ「N-BOX」(1万4947台)
 ・2位:スズキ「スペーシア」(1万2532台)
 ・3位:スズキ「ハスラー」(7507台)
 ・4位:スズキ「ワゴンR」(6129台)
 ・5位:スズキ「アルト」(5949台)
 ・6位:三菱「デリカミニ/eK」(4992台)
 ・7位:日産「ルークス」(3902台)
 ・8位:ダイハツ「ミラ」(3360台)
 ・9位:スズキ「ジムニー」(3095台)
 ・10位:日産「デイズ」(2795台)

 2024年4月の新車(登録車)販売台数ランキングは、トヨタ「ヤリス」(販売台数1万3765台)が1位を獲得。続いて2位がトヨタ「カローラ」、3位がトヨタ「シエンタ」と上位をトヨタが占めています。

 その一方で、4位はホンダ「ヴェゼル」が滑り込み、前年同月比では259%の登録台数を記録しました。

 ヴェゼルは現行型が2代目ですが、2024年4月にデザイン変更やラインナップ整理を含むマイナーチェンジを実施したばかりです。納期も現行型登場当初より大幅に短縮していることもあり、今後の売れ行きが注目されます。

 7位から9位はトヨタ「ヴォクシー」「ノア」の間に日産「セレナ」が入るなど、人気ジャンルであるミディアムサイズミニバンが並んでいます。

 軽自動車のランキングでは、2023年10月にフルモデルチェンジしたホンダ「N-BOX」(販売台数1万4947台)が1位を獲得。2022年6月以降、首位を譲ることなく堅調に推移しています。

 このN-BOXの最大のライバルであるスズキ「スペーシア」も、2023年11月に3代目が発売。デザインの一新に加え、安全性能や快適装備も大幅に刷新させています。

 スペーシアも発売直後から好調で、新型の登場によりN-BOXとの差を縮めていることもあることから、今後注目される存在です。

 また、三菱「デリカミニ/eK」は2モデルの合算ですが、このうち2023年5月に発売され、タフなエクステリアや走破性能の向上などを特徴とする「デリカミニ」が顕著に売れ行きを伸ばしており、6位のポジションにつけています。

※ ※ ※

 登録車(普通車)と軽自動車をすべて含んだ2024年4月の総合ランキングは以下の通りです。

●2024年4月 乗用車ベスト10

 ・1位:ホンダ「N-BOX」(1万4947台)
 ・2位:トヨタ「ヤリス」(1万3765台)
 ・3位:トヨタ「カローラ」(1万2969台)
 ・4位:スズキ「スペーシア」(1万2532台)
 ・5位:トヨタ「シエンタ」(1万337台)
 ・6位:ホンダ「ヴェゼル」(7752台)
 ・7位:スズキ「ハスラー」(7507台)
 ・8位:トヨタ「アルファード」(6704台)
 ・9位:スズキ「ワゴンR」(6129台)
 ・10位:日産「ノート」(6013台)

 登録車・軽自動車全体では、全面刷新を果たしたモデルだけでなく、改良や仕様向上が行われていないにもかかわらず、前年度比で100%超えの販売台数を記録したモデルがあります。

 その理由として、世界的な半導体不足による部品供給の不透明性や、コロナ禍による工場閉鎖などで新車の長納期化が続いていたことがここにきて問題が大幅に改善されたことを示唆しています。

 また、2023年度はダイハツの認証不正問題が発覚。各モデルで当局による試験が実施され、基準を満たしたモデルから出荷が再開されましたが、この不祥事によってダイハツ全車の販売にも影響が及び、ランキングにも顕著に現れることとなりました。

 この問題に加え、今後モデルチェンジが待たれるモデルも多くあることから、引き続きランキングに変動が生じる可能性があります。

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