「コーナーポール」はいずこへ? クルマの左前の棒状のアレ、数を減らした理由とは
車種により装着率に偏重が…?
――コーナーポールは、特にどのような車種で装着されているのでしょうか?
もっとも装着率が高いのはセダンで、軽自動車では低い傾向があります。セダンで装着率が高いのは左前方が見えにくく、軽自動車は車体が小さいため、左前方が見えやすいためです。数%の差ですが、装着率は車種により異なります。理由としては、「N-BOX」や「ステップワゴン」のメーカーオプションである「サイドビューサポートミラー」や、ディーラーオプションである「コーナーカメラ」など、これまでコーナーポールが担ってきた役割を代替する装備が出てきているからと考えられます。
――ホンダのクルマで現在、純正アクセサリとしてコーナーポールをラインアップしている車種はなんでしょうか?
現在、コーナーポールをラインアップしているのは、コンパクトでは「フィット」、軽自動車では「N-WGN」「N-ONE」「N-BOX」シリーズ、ミニバンでは「オデッセイ」「ジェイド」「ステップワゴン」、セダンでは「アコード」「グレイス」、SUVでは「ヴェゼル」などです。
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ホンダアクセスにおける「コーナーポール」の扱いは、やはり以前より数を減らしているようです。では全体としてはどのような傾向にあるのでしょうか。
カー用品の業界団体である全国自動車用品工業会(東京都千代田区)は、「10年以上前には、新車購入時のディーラーオプションとして存在していましたが、最近ではほとんど見かけません。現在でも装着しているのは、古い型の『ベンツ』や『クラウン』ぐらいではないでしょうか」と話します。