高速道路でクルマが故障! 「謎の△」無いと罰金6000円!? 使い方わからない人も多い「三角表示板」とは
△じゃなくてもいいってホント?
法的に正三角形の三角表示板はトラブル時に設置は必要なものの、標準装備化されていないのはなぜでしょうか。
「実は、道路交通法では『故障やそのほかの理由で高速道路上(加速や減速車線、路肩含む)に停車していることを表示しなければならない』とは規定されているのですが、必ずしも三角表示板とは記載されていません。
ここでの『停止表示器材』には灯火式の『停止表示灯』も含まれているからです。
ちなみに標準装備の発炎筒は『非常信号灯』扱いのため停止表示灯には含まれません」(教習所の元指導員 I氏)
つまり、停止表示器材として三角表示板以外の選択肢もあり、それが停止表示灯と呼ばれる代物で代用可能ということのようです。
「公益財団法人 日本交通管理技術協会」が定める停止表示灯には細かい規定がいくつもあるのですが、要約すると「紫の回転灯であること」「路面に垂直に設置でき、回転灯部分は路面から10mm以上の高さで、360度に照射できる構造であること」「サイズは長さ17cm×幅17cm×高さ15cm以下」といったところ。
回転灯(いわゆるパトライト)で「赤色」は緊急車両のみの使用のため一般車が照射すると違反ですが、「紫色」は『停止表示』として使用できるそうです。
「最近ではLEDの普及で、回転灯以外の停止表示灯も販売されているようです。ちなみに価格は、紫の回転灯タイプが5000円前後、回転はしないけれど法基準を満たしたLED式は3,000円前後程度で購入可能です。
三角表示板のほうが安価ですが、緊急時に組み立て後方に設置する必要があるのに対し、停止表示灯はより遠くに光が届く照射式のため、マグネットでボディに取り付けて使用できるメリットがあります。
どちらでも自分の好きなほうを選べますので、まずは備えるという意識が大切です」(教習所の元指導員 I氏)
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高速道路上でいつクルマに故障が発生してもおかしくありません。まずは自分のクルマに停止表示器材が搭載されているかを確認し、ない場合は準備しましょう。
停止表示灯はグローブボックスにも仕舞えるサイズなので便利ですが、電池切れなどで使えなくなる恐れもあり、反射式の三角表示板がおすすめです。
最近は災害が原因の事故も多いので、備えておくことでより精神的に余裕を持って運転できるようになると思います。
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