トヨタの大きなカクカク「最新SUV」発売! ゴツさ満点&快適車中泊な仕様も登場!? 新250のアイテムとは

発売からわずか数日で、関東圏での初期販売分は終了したという情報も入っているトヨタ新型「ランドクルーザー250」。現代的な装備と、比較的手が出しやすいプライスゾーンによって、幅広い層から支持を得ていることが要因となっているようです。

悪路や車中泊をしたくなるランクル250

 2024年4月18日に発売されたトヨタ新型「ランドクルーザー250」(以下250系)。
 
 標準仕様以外にも様々なカスタマイズが用意されていると言います。

トヨタ「ランクル250」に設定されたベッドキット
トヨタ「ランクル250」に設定されたベッドキット

 発売からわずか数日で、関東圏での初期販売分は終了したという情報も入っている250系。
 
 現代的な装備と、比較的手が出しやすいプライスゾーンによって、幅広い層から支持を得ていることが要因となっているようです。

 ランドクルーザーシリーズのライトデューティ系としては実に15年ぶりの新型となるだけでなく、従来の高級路線を止めてクロカン4WD本来のテイストに原点回帰したこともあり、新旧のランクルファンに注目されています。

 注目と言えば、250系には純正オプションやモデリスタといったラインとは異なるオプションが設定されたことも話題です。

 リリースされたのは、「JAOS」製のエクステリアパーツ6点と、「トイファクトリー」製の250系専用ベッドキットです。

 JAOSは四駆ブームが始まった1985年に創業したブランドで、グリルガード、ルーフラック、そしてリアラダーを四駆の定番パーツにした立役者です。

 現在ではクロカン4WDやSUVはもちろんのこと、ハイエースなどでも人気となっています。

 発売された6点のパーツはどれもJAOS定番アイテムですが、注目は「フロントバンパーガード」と「スキッドプレート」の組み合わせ。

 そもそもフロントバンパーガードには“スキッドプレート風”の樹脂ガードが付いていますが、本格的にオフロードを走行するユーザーに向けて別体で出したのがスキッドプレート。

 ステンレス製のプレートで、エンジンや駆動系を小石や岩のヒットから守ってくれる機能部品です。
 昨今はフェイクのパーツが多いのですが、長年オフロードレースに出場して知見も多いJAOSならではのパーツと言えます。

 また「フェンダーカーニッシュtype-X」は他車種でも人気を博しているパーツで、車両の左右幅を変えることなく、フェンダーの保護とドレスアップができます。

 特にダミーボルトの硬質感が250系のタフなイメージを増幅させ、早くもユーザーから注目されているパーツだということです。

 この他、JAOSパーツの定番である「マッドガードセットIII」や「サイドステップブラック」も発売されており、とりあえずまとめて付けるのがスタンダード。

 ちなみに今回発売された「TRIBE CROSS」という鍛造ホイールは、18インチを設定。

 ハイトの高いマッド系タイヤを選ぶことで、250系の悪路走破性を外見的にアピールする狙いがあるといいます。

 パーツ装着車両を見たユーザーからは非常に好評で、「JAOSパーツが付いていることで、より250系が持っているカッコよさが際だって見える」という声が多いようです。

 今回のこのドレスアップのコンセプトは「旅するランドクルーザー」なんだとか。

 昨今、ランドクルーザーをオーバーランダールックにするユーザーが日本でも増えているため、まさに時代の空気感を読んだものと言えるのではないでしょうか。

 それは、トイファクトリーのベッドキットにも言えることです。

 トイファクトリーは1995年にスタートしたキャンピングカービルダーで、主にワンボックスやミニバンをベースにしたバンコンバージョンモデルを得意としてきました。

 数年前から全国のトヨタ販社でバンコン・ハイエースが買えるようになり、もはや“トヨタ純正”的なイメージがあるブランドです。

 そんなビルダーが作ったベッドマットキットだけであって、寸部の隙もない出来です。

 ラゲッジルームに置くベースは木目が美しく、しかも加工いらずで置くだけ。

 使わない時はマットと共に家に置いていけば、サードシートを活用することができます。

 ベッドにする時は、セカンドシートを倒して、ベースとセカンドシートの背面にマットを展開するだけ。

 凹凸のない空間と、快適な就寝スペースを250系の車内に作ることができます。

 ベッドサイズは176cm×110.5cmで、大人2名が寝られるスペース。

 セカンドシート上のマットは6:4分割されており、後部座席片側を使用しながらベッドとして使うことが可能です。

 こうすることで、停車時にくつろぎスペースと就寝スペースを両立させるという便利な使い方も。

 マットは反発力が強すぎず柔らかすぎずという硬さで、そのままシュラフや毛布を被って寝ることができます。

 冬場なら、さらに布団を敷いて寝るのもありです。

 屋根上に付けたルーフテントと組み合わせれば、より大人数が車中泊することが可能になるでしょう。

 トイファクトリーのスタッフによれば、「車内で寝られるということに興味示す子どもが多く、特にファミリー層からの注目度が高い」といいます。

 メーカー側の狙いとしては、「フィッシングや登山などでの車中泊向けに企画した」ということですが、夜間に長距離移動をする家族ユーザーに人気が出そうです。

※ ※ ※

 ちなみに、両ブランドのパーツはトヨタディーラーならどこでも買えるわけではなく、販売店限定の商品。

 加えて、JAOSやトイファクトリーから直接購入することも可能です。

 ベッドマットについては、マット表皮など一部仕様が異なっていますのでチェックしてみてください。

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Writer: 山崎友貴

自動車雑誌編集長を経て、フリーの編集者に転向。登山やクライミングなどアウトドアが専らの趣味で、アウトドア雑誌「フィールダー(笠倉出版社刊)」にて現在も連載中。昨今は車中泊にもハマっており、SUVとアウトドアの楽しさを広く伝えている。

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