京都~奈良~和歌山直結「京奈和道」最後の”ブツ切れ区間”どうなった!? 橋桁ニョキニョキ進行中&壮大な「地下トンネル」の計画とは
もうひとつの「未開通区間」そして「構想段階で止まっている」区間は!?
【大和御所道路】橿原北IC~橿原高田IC(4.4km)
もうひとつの「ブツ切れ」区間が、橿原市内の1区間です。橿原北ICを南下すると、高架から一気に地下トンネルとなり、近鉄大阪線や中和幹線をくぐりぬけます。今度は一気に高架へ駆け上がり、今度はJR桜井線と国道166号をまたいでいきます。そして大和高田バイパスと「橿原JCT」で交差し、残る京奈和道の開通済み区間(和歌山まで全通済み)につながります。
大和高田バイパスは南阪奈道路の延長線上にある高規格道路で、大阪へ直結する貴重な大動脈です。この大和高田バイパスへ交通の流出入が多くなっていますが、京奈和道がこの部分だけ未開通で、平面交差点の信号待ちになっているため、大渋滞に悩まされています。沿線を中心に、一刻も早い開通が要望されています。
気になる工事進捗ですが、大和高田バイパスと空中接続する「橿原JCT」のランプの橋桁が、どんどん架かっている状況です。
国道24号や大和高田バイパス、近鉄南大阪線をそれぞれまたいでいくため、交通に支障の無いよう注意しなければなりません。影響の少ない夜間に、「送り出し工法」などで一気に架設していきます。
担当する国土交通省 奈良国道事務所のSNSでは、橋桁架設の様子が頻繁に公開されています。最近でも3月14日、4月5日に相次いで「一夜にして橋が出現」する様子がタイムラプス映像で見られるようになっています。
【京奈北道路】京滋バイパス~城陽JCT・IC
京奈道路は城陽ICで終わっていますが、そこから北は、国道24号がまっすぐ京滋バイパス方面へ直通しています。
この区間も、平面交差点の信号待ちが多く、朝夕に渋滞が発生します。そこに高架道路でまっすぐ京滋バイパス方面へ直結するのが、京奈和道の「最後の未事業化区間」京奈北道路です。
ここは事業化する気配が無く、近畿地方整備局の2024年度の調査検討予定にも入っていません。順番としては、まずは今進んでいる2つの区間の完成を最優先したい構えかもしれません。
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