吊り橋?いいえ全然違います! 紛らわしい「斜張橋」何がどう違うのか 「超巨大な支柱」がそびえ立つ「納得の理由」があった!
海峡や大河川を渡る道路で、巨大な吊り橋をよく目にします。実は大きく2種類あって、よく見ると見た目も構造も大きく異なります。何がどう違うのでしょうか。
吊り橋? いえ違います!
海峡や大河川を渡る道路で、巨大な吊り橋が架けられているのを、各地で目にします。
たとえば東京のレインボーブリッジや、横浜のベイブリッジ、関西の明石海峡大橋など、天にそびえ立つ支柱は圧巻です。
ところで、吊り橋といっても、その種類は大きく2つに分けられ、実は全然違うものだといいます。どういう違いがあるのでしょうか。
その2つとは、狭義の「吊り橋」と、「斜張橋」(しゃちょうきょう)に分けられます。
どちらも上からケーブルで走行部分(橋桁)を吊り上げていますが、実は「吊り上げ方法」はかなり異なっています。
まず「吊り橋」ですが、橋桁を吊り上げているのは支柱ではありません。「支柱と支柱のあいだに渡されたケーブル」が吊っています。
例えばレインボーブリッジは吊り橋です。よく見ると、橋桁を吊っている「ハンガーロープ」は、どれも垂直に真上から真下へ張られています。まるでクジラの口のようです。
吊り橋にとって支柱(以下、正式名称である『主塔』と表記)は、ブランコの左右にある支柱のような働きをしています。左右の支柱をつなぐ水平の金属棒が、吊り橋でいう、横にたわんだ「ケーブル」にあたります。そして、人が座る部分(橋桁)を吊るすチェーンが、吊り橋でいう「ハンガーロープ」にあたるわけです。
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