レクサスが新たな「小さな高級車」お披露目! 豪華仕様で同価格「CoolとRelax」何が違う? 新型「LBX」は生産のこだわりも凄かった
レクサスが「小さな高級車」として新たに投入した新型「LBX」ですが、同価格の「Cool」と「Relax」は何が違うのでしょうか。また生産体制においても「レクサスらしさ」が見られましたが、どのようなこだわりがあるのでしょうか。
見た目だけじゃない「小さな高級車」が本当に凄いと言える理由
レクサスは新型「LBX」を2023年12月から発売しています。
「高級車の概念を変える」「サイズのヒエラルキーを超えたモデル」として誕生しました。
見た目だけでなく、つくる部分においてもこだわったLBXですが、どのような特徴があるのでしょうか。
小さいクルマだけど従来の大きな高級感のあるクルマに負けないLBX。
すでに2023年12月の発売から2024年3月末までで国内販売5200台を記録する好調ぶりです。
LBXは、レクサスのラインナップで最も小さなモデルとなり、ボディサイズは全長4190mm×全幅1825mm×全高1545mm、ホイールベース2580mm。
プラットフォームはトヨタ「ヤリス」「ヤリスクロス」「シエンタ」などに採用される「TNGA GA-B」というコンパクト向けをLBX専用に作り込んでいます。
なおグレードは、標準の「クール」「リラックス」と完全オーダーメイドの「ビスポークビルド」を設定しています。
見た目は、従来の「スピンドルグリル」を進化させた「ユニファイドスピンドル」を採用することで洗練された印象を与えました。
さらにリアの抑揚のあるボディはお正月の定番となる鏡餅をイメージしたことで、踏ん張り感のあるスタイルを実現しています。
内装も同クラスのモデルと比べて質感の高い素材や加飾を使うなど、レクサスらしい質感を付与していました。
なお標準の「クール」「リラックス」は460万円(FF)と486万円(4WD)と同じ価格ですが、内外装に違いがあります。
クールは「Premium Casual」をコンセプトにシンプルでモダンな空間を表現。
見た目ではボディカラーにルーフがブラックとなる2トーンを用意。さらに足元ではアルミホイール(切削光輝加工)やブラックのブレーキキャリパーを装着しています。
内装はブラック&ダークグレーに、カッパーステッチが施されたセミアニリン本革×ウルトラスエード素材のコンビシートを採用。
コンソールやドアトリムなどにスエード調素材を用いるなどの特徴があります。
対するリラックスでは、サイズのヒエラルキーを超えたプレミアムな空間を演出しました。
見た目はモノトーンのみのですが、レッドという個性的なカラーも用意。
足元にはダークプレミアムメタリックのモノトーンなホイールや、素地仕上げのブレーキキャリパーを採用しました。
内装では、ブラックとサドルタンという2色展開となり、セミアニリンのフルレザーシートを採用。その他、センターコンソールやアームレストなどにレザー素材が使われています。
そして「ビスポークビルド」、内装色やシート素材・刺繍パターンなどを自分の好みに選べるオーダーメイドシステムにより、唯一無二の1台を作りあげることができ、価格は550万円(FF)と576万円(4WD)です。
このようにLBXは「小さな高級車」と言えるモデルとなっていますが、生産の部分でも「レクサスらしさ」にこだわっています。
LBXの生産拠点は、トヨタ自動車東日本の岩手工場です。
アクアと同じ生産ラインにて混流で組み立てが行われていますが、新たにLBXの生産を立ち上げる際には144人の追加採用を実施するなど、地域雇用にも貢献しているようです。
追加した背景には、検査ライン途中にLBX専用となる「煌工程」というレクサスとしての品質確保を目的とした3つの工程を新設したことがあげられます。
これは動的な異音を検査する「ラフロードテスタ」、塗装面の仕上げを検査する「照明ブース」、パワーウインドウなどの電子パーツの異音を検査する「静音ブース」です。
なおLBXの1ラインにおける検査員人数は68人となり、専用工程では6人が細部まで見ている他、生産や検査に関連する人はすでに国内でレクサスクオリティを手掛けている工場で研修を行うなど徹底的に「レクサスらしさ」を継承しています。
このようにレクサスのLBXを生産することで、従来トヨタ自動車東日本で手掛けていたアクアやヤリス、ヤリスクロスなどの生産体制や品質向上という部分にも活かせる良い影響が出ているといい、「もっといいクルマづくり」がさらに磨かられているようです。
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そんなトヨタ自動車東日本の岩手工場では、2024年4月17日に「新型LBX-東北と走る-」という式典が開催されました。
トヨタ会長(マスタードライバー)の豊田章男氏やトヨタ自動車東日本の宮内一公会長、石川洋之社長をはじめ、岩手県の達増知事、金ケ崎町の高橋町長(「高」は、はしご高)など多くの来賓が参加。
トヨタ自動車東日本による東北を中心した自動車産業の状況や、震災からのイマなどが紹介されました。
またLBXの生みの親とも言える豊田章男会長と岩手県出身でレクサス開発ドライバー・佐々木雅弘氏のトークショーも行われ、式典前日にLBXで岩手の道を走った話なども語られました。
このように東北産/岩手産と言えるLBXは、世界60か国で展開されています。
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