車検前の準備は何が必要? 洗車やキズ修復はしたがほうが良い? 逆に“事前にしないとダメ”なこととは?
クルマが汚れていても車検は受けられる?
実際に車検をディーラーなどにお願いする場合、書類の用意以外にすべきことはあるのでしょうか。
たとえば、汚れたままでは検査に受からないのか不安なので洗車はしておくべきか、またバンパーやボディの小キズなども修復してからのほうが良いのでしょうか。
「クルマの汚れ具合は、よほど前が見えにくいといった場合でない限り車検には影響しないので、わざわざ洗車する必要はありません。
また、プラスチックパーツがヒビや割れなど破損している場合を除き、走行上に影響のないキズはそのままで大丈夫です」(中古車店 K店長)
汚れやキズは問題ないとのことですが、それよりも注意が必要なのは、カスタムやドレスアップ目的で装着した社外パーツです。
そのままでは保安基準に適合しないものもあり、純正パーツに戻してから車検を受けるのが基本となっています。
タイヤ・ホイールなども、インチアップなどをしたものは保安基準に適合しない場合もあり、純正ホイールを装着したうえで車検を受けましょう。
ディーラーなどで車検を受ける場合、事前整備で交換すべき消耗パーツが多いと感じる人もいるかもしれませんが、すべて交換する必要があるのでしょうか。
「これはいくつか理由が考えられますが、しっかりメンテナンスしたり、消耗パーツを交換することで、車検が通りやすいということもあります。
特にエンジンルームや下回りのゴム製品などは破損や劣化しやすいパーツのため、トラブルを予防するために交換しているとものあるでしょう」(中古車店 K店長)
その場合は、どこまで事前に整備しておくべきか相談するのがベターです。またエンジンオイルを定期的にしている場合は、車検だからと新たに交換する必要もないそうです。
ただし、普段のメンテではあまりチェックしにくいブレーキフルードなど、「走る・曲がる・止まる」に関する消耗パーツは最低限でも交換しておくほうが安全だといいます。
ブレーキパッドやタイミングベルトなどの消耗パーツも、残量や劣化具合などをチェックしてもらい、まだ使えるのかそれとも要交換なのかを判断してもらうと良いでしょう。
「バッテリーを2年以上交換していない場合は交換しておくと安全です。
現状のままでも車検は通せたとしても、その後すぐにバッテリーが上がってしまう可能性も否定できません。
クルマの場合、故障や不具合が出る前に予防措置としての交換が結果的に安く済むことも多いので、傷んだ消耗パーツは車検時の点検で交換することをお勧めします」(中古車店 K店長)
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自分で車検を通す「ユーザー車検」はかなり安く済ませられますが、そのぶん整備がままならず、無事に車検が継続できてもその後にトラブルが発生することもあります。
それに対してディーラーや整備工場に頼めばコストはかかるものの、そこには整備や点検の費用も含まれます。
トラブルを未然に防ぐためにも、車検時こそいろいろメンテナンスを頼むのに最適なタイミングと言えそうです。
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