トヨタは、2024年4月4日に「クラウンクロスオーバー」の特別仕様車「RS LANDSCAPE」を発売しました。
　
　これまでのクラウンらしからぬアウトドア仕様とあって、多くのユーザーから注目が集まりそうですが、販売店にはどのような反響が寄せられているのでしょうか。

　2022年から16代目となったクラウン。

　16代目では「クロスオーバー」「スポーツ」「セダン」「エステート」が用意されました。

　なお第1弾として同年9月に発売されたのが「クロスオーバー」です。

　そして2024年までに「スポーツ」「セダン」が発売され、2024年央以降には「エステート」も発売される予定となっています

「クロスオーバー」はセダンとSUVを融合させた新しいスタイルのクラウンです。

　新時代のフラッグシップとして、ボディは流麗なセダンの雰囲気を残しつつも、車高が上がり力強い外観となっています。

　さらに、新世代のトヨタ車を象徴する「ハンマーヘッド」モチーフのデザインがフロントに採用されています。

「全席特等席」をテーマとする室内は、アイランドアーキテクチャー構造により目線のぶれないフラットな操作部が特徴的です。

　パワートレインは、2.4Lターボエンジンと新世代ハイブリッドを組み合わせた「デュアルブーストハイブリッドシステム」と、2.5Lエンジンとハイブリッドによる「シリーズパラレルハイブリッドシステム」の2タイプが用意されています。

　加えて、今回の改良では、グレード体系を整理し上級グレードである「Z」が新設され、内外装色も追加されたほか、ドアトリムやインパネなど内装の質感向上が図られました。

　そして、今回さらに特別仕様車として発売されたのが「LANDSCAPE（ランドスケープ）」です。

　LANDSCAPEは、2023年にトヨタが商標登録していたものでした。

　当時は「ランドクルーザー250」の発表や今後新たなランドクルーザーシリーズが登場することが予告されていたことからLANDSCAPEが新モデルの車名だと予想されていたのです。

　しかし、今回クラウンクロスオーバーの特別仕様として「LANDSCAPE」というサブネームが付与されました。

　見た目は、アウトドアの世界観を表すタフなイメージに仕立てられており、これまでのクラウンのイメージを大きく変えています。

　まず、外装色は本モデル専用のブラック×アーバンカーキです。

　さらに、ウインドウモールやドアハンドル、トヨタエンブレム、HEVエンブレムなどもブラックアウト化されています。

　加えて、片側20mmの車幅アップとなる専用オーバーフェンダーモール（GORI GORI BLACK塗装）を装着し、本格的な四輪駆動車のような無骨で存在感のある印象に仕上がっています。

　足元には、切削光輝加工を施した専用デザインの18インチにオールテレインタイヤを組み合わせ、全高を25mmアップさせた専用サスペンションを装着しました。これにより悪路での走破性能が高まっています。

　また、王冠マーク入りのマッドガードや、最大750kgを牽引できるトーイングヒッチ、ナンバーポケット左右にリアフォグランプを装着し、機能性も向上しています。

　インテリアにおいては、特別内装色「ブラックラスター」が設定され、インパネには印象的な「LANDSCAPE」のレーザー刻印が施されています。

　リアシートには60：40可倒分割式のリアシートを採用し、サーフボードなど長尺物の積載にも対応しました。

　このほか、フロントウインドウデアイサーやミリ波融雪機能など寒冷地仕様も標準装備されています。

　専用の販売店オプションとして、「システムキャリア・ベースラック」をルーフに装着することにより、最大40kgの荷物を積載することもできます。