クルマ運転支援、見えにくい「差」とは 各社各様うたい文句に隠れた「機能」と「質」

同じ「機能」で差が出る大きな理由のひとつは「手段」

 では、なぜ、そのような差ができてしまうのでしょうか?

 理由のひとつは、運転支援システムという技術が、まだ発展途上だから。人やクルマを認識して、ぶつからないように自動でブレーキを作動させるシステムの普及は、ごく最近のことです。その技術は、まだまだ円熟と呼べるものまで磨き上げられていません。

 また、いろいろな自動車メーカーが「障害物を認識してブレーキを作動させる」という機能を実現していますが、使っている技術はメーカーごとに異なります。完成したひとつの技術があって、それをみんなで共有しているのではありません。それぞれの自動車メーカーが、独自にシステムを開発しているのです。

 たとえて言えば、「家屋の二階にあがる」という行為は同じでも、「ハシゴを使う」「階段を使う」「エレベータを使う」というくらい違います。ハシゴは安いけれどグラグラと不安定。エレベータはラクチンですが設置は大変、といったように、それぞれにメリットとデメリットがあります。

 同じように、自動ブレーキも、ひとつのカメラで済ますのか、カメラとレーダーなど数多くのセンサーを組み合わせるのか、といった違いがあります。センサーが多くなるほど、安心度は高まりますが、値段も高くなりますので、いかに安く、いかに安心度を高めるのかがポイントとなっているのです。

この記事の画像をもっと見る(4枚)

【2023年最新】自動車保険満足度ランキングを見る

画像ギャラリー

1 2 3 4

新車不足で人気沸騰! 欲しい車を中古車でさがす ≫

【NEW】自動車カタログでスペック情報を見る!

最新記事

メーカーからクルマをさがす

国産自動車メーカー

輸入自動車メーカー