スズキは2025年6月23日、軽セダン「アルト」の一部仕様変更を発表しました。7月22日に発売予定です。

　SNSなどには早速さまざまなコメントが投稿され、高い関心が寄せられています。

　アルトは1979年5月にデビューしたエントリー軽セダン。時の社長 鈴木 修氏による徹底したコストカットを図り、当時でも極めて安かった「47万円」をうたい、大ヒット。

　以後、スズキのものづくりを象徴するモデルとして、使い勝手と高い経済性を追及したシンプルモデルとして展開されています。

　現行型は9代目で2021年12月に発売。デザインの一新やマイルドハイブリッドモデルの設定、先進機能「スズキセーフティサポート」の全車標準装備など、安全性能の強化も図っています。

　パワートレインは660ccの3気筒自然吸気エンジン＋CVTに加え、リチウムイオン電池とモーターを追加したマイルドハイブリッドモデルを用意。駆動方式はFFと4WDを設定します。従来の「アルトワークス」に相当するスポーツモデルは設定されていません。

　今回の一部改良では、デザインの変更やカラーバリエーションの追加、装備の充実化を図っています。

　フロントフェイスは「メッキフロントバンパーガーニッシュ」の形状を変更。同時にフロント／リアバンパーも質感のある造形にリフレッシュしました。

　さらに、リアはルーフエンドスポイラーを追加し、スポーティな印象をもたせるとともに空力性能を向上。ガソリン・ハイブリッド軽自動車クラスNo.1の燃費28.2km／Lを実現しました。

　ボディカラーは、新色「テラコッタピンクメタリック」を設定したほか、オプションの2トーンルーフ塗装では、ルーフの色をホワイトからソフトベージュまたはブラックルーフに変更し、カラーコーディネートを変更しています。

　このほか、2トーンルーフでは「シフォンアイボリーメタリック」と「フォギーブルーパールメタリック」「ノクターンブルーパール」を追加しました。合わせてモノトーン8色、2トーンルーフ4色の全12通りの設定としています。

　先進運転支援では、衝突被害軽減ブレーキ「デュアルセンサーブレーキサポートII」や「車線逸脱抑制機能」に加え、信号切り替わりにも対応した「発進お知らせ機能」などを標準装備し、安全性や利便性を高めています。

　これにより、経済産業省や国土交通省などが普及を推進する「サポカーS ワイド」、国土交通省による「ペダル踏み間違い急発進抑制装置（PMPD）認定車」に該当しています。

　このほか、「HYBRID X」グレードでは本革巻ステアリングホイールやメッキインサイドドアハンドルの装備、スズキ緊急通報やリモートエアコンなどのアプリ機能を利用できるコネクティッドサービス「スズキコネクト」への対応も行いました。

　ラインナップはベーシックな「A」、上級モデル「L」、ハイブリッドのベースグレード「HYBRID S」、ハイブリッドの上級モデル「HYBRID X」を設定。

　新アルト 一部仕様変更モデルの価格（消費税込）は114万2900円から158万9500円です。

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　スタイリングも変化した新アルトについて、SNSでは「意外なほど精悍なイメージに修正された」「なんかスイフトっぽくなった？」「Fバンパー下部の造形をやり直してくれたのは有り難い」「かわいい」「え？？なんかカッコよくなってない？？」など、多様な意見が寄せられています。

　また、「軽自動車でリッター28って普通に化け物」と、空力性能の強化によるさらなる燃費性能の強化に驚く人も。

　一方、「アルトも高くなってしまった」「現代社会ではすごく安くて必要最低限揃ってるし良い選択肢になると思った」と、価格への意見も散見されます。

　このほか、「MT車とワークス、みんな待ち望んでますよ」「アルトワークスの復活を熱望します」など、ホットモデルとして現在も根強い人気を誇るアルトワークスの復活を求める人もいるようです。