高速道路のサービスエリア「和式トイレ」なぜ今でも存在する? 個室の1割は和式!? 全てが洋式にならないワケとは
SA・PAのトイレはどんどん快適に!
多くの人が快適に過ごせる空間として、SA・PAでは和式トイレのほかにも利用者に配慮した設備がみられます。
たとえば、人工肛門や人工膀胱をもつ人のための、「オストメイト対応トイレ」があげられます。
オストメイトとは人工肛門保有者や人工膀胱保有者を指しますが、そうした人は排泄行為に困難をともないます。そこで、このトイレには、温水が出る流し台や手洗い場が設けられています。
また、高齢者や障がいをもつ人のためには、すべてのSA・PAに「バリアフリートイレ」が設置されています。
さらに、車椅子使用者や乳幼児連れなどの使用を想定して、一部のSA・PAでは、一般トイレのなかに多目的ベッドなどがついた広めの個室が設けられています。
同じく一般トイレ内に、子供用の小便器や補助便座を整備しているSA・PAもあります。
身体的な特徴だけでなく、トイレに対する考え方も人によりまちまちです。そうした多様性が求められる時代に、高速道路のトイレは比較的安心して利用できるといえるでしょう。
なお、行楽シーズン中のドライブは、高速道路の混雑が予想されるため、計画的にトイレ休憩をとることが大切です。
渋滞に巻き込まれ、しかたなく道路上でクルマを降りSA・PAのトイレに向かう人の姿もみられますが、走行車両に追突される恐れがあり大変危険です。また、高速道路を歩くことは道路交通法違反に問われる可能性もあります。
こうした事態を避けるためには、ドライブ中の飲料に注意するのもよいでしょう。利尿作用のあるコーヒーやお茶ではなく、飲用水を選択するとトイレの回数が減らせるようです。
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古くて使いにくいと思われがちな和式トイレですが、必要な人たちのために、高速道路では現在でも設置されています。
トイレに対する考え方は人それぞれということを知っておくと、ドライブ中のトイレ休憩がさらに快適に過ごせるかもしれません。
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