ホンダ「新型プレリュード」登場へ! 22年ぶり復活の「2ドアスペシャルティ」は成功する!? 20年代半ばにも“発売”の「美麗クーペ」どうなるのか

「ジャパンモビリティショー 2023」で世界初公開されたホンダ新型「プレリュード コンセプト」。「2020年代半ばの市販化に向けて開発中」と説明されており、2024年もしくは25年に登場することが予想されます。およそ22年ぶりに車名が復活した同車ですが、この現代で“デートカー”は成功するのでしょうか。考察します。

ホンダのスペシャリティクーペは成功するのか

 ホンダの「プレリュード」の復活が継続的に話題となっています。昨年の「ジャパンモビリティショー 2023(JMS2023)」において公開された新型「プレリュードコンセプト」のことです。
 
 その中身は、どうやら「シビック e:HEV」に近いようです。となれば本格的なスポーツカーではなく、流麗な2ドアクーペということで、「スペシャリティカー」になります。

この姿で市販されるのか…? ホンダ新型「プレリュードコンセプト」
この姿で市販されるのか…? ホンダ新型「プレリュードコンセプト」

スペシャリティカーとは、スポーティなルックスをしていながら、本格スポーツカーではなく、快適性や居住性を備えているクルマのことで主に2ドアクーペ車を指し、「デートカー」と呼ばれることもあります。

 特にプレリュードは、昭和の終わりのバブル時代、若者に非常に人気が高かったため、デートカーの代名詞的な存在と言えるでしょう。

 最近は、すっかりスペシャリティカーと呼ばれるクルマは少なくなりました。2ドアクーペは残っていますが、主流は本格スポーツカーばかり。

 汗くさい硬派なクルマが多くて、デートが似合うスペシャリティカーと呼ぶにふさわしいクルマは、ほぼ絶滅してしまっています。

 しかし、昭和の時代は、そうしたスペシャリティカーがたくさん存在していました。そのルーツともいえるのが、1964年に誕生したフォード「マスタング」です。

 ルックスは格好良い2ドアクーペでしたが、意外や4座で使いやすく大ヒットとなります。その波は日本にも及び、日本車のフォロワーが数多く誕生。1970年代から数多くのスペシャリティカーが発売されるようになりました。

 それとあわせて、1970年代の日本は、2ドアクーペが大人気となっていたのです。トヨタ「セリカ」や日産「シルビア」のような2ドアクーペ専門で、いかにもスペシャリティカー然としたモデルだけではありません。

 トヨタ「クラウン」や日産「グロリア」といった大型セダンや日産「スカイライン」やトヨタ「カローラ」などの主力セダン、日産「サニー」やトヨタ「スターレット」というコンパクトカーにまで派生として2ドアが用意されていたのです。

 最近のように“燃費が良い”とか、“室内が広い”とかという利便性でクルマを選ぶのではなく、素直に“格好良い”とクルマを選ぶ人がたくさんいたのです。

 ちなみに筆者(鈴木ケンイチ)の個人的な印象ではありますが、1980年代後半においてスペシャリティカーは、どちらかと言えば女性の方に人気が高かったように思えます。知り合いの女性の多くが2ドアクーペのスペシャリティカーを愛車にしていました。

 男性はといえば、見た目よりも性能を重視していました。一方、女性はルックス重視で、スペシャリティカーを好んでいたのです。

 では、どうして、そうしたスペシャリティカーが絶滅してしまったのでしょうか。

 まず考えられるのは“ブーム”は、しょせん一過性のものであり、いつかは去るものであるからという理由です。1970年代から80年代にかけてスペシャリティカーが流行したように、その後はミニバンやSUVが流行となりました。

 今、現在でいえば、若者が最も“イケてる”と目するのは、ゴージャスで、それでいて利便性も高いミニバンやSUVでしょう。

 また、日本は平成の時代に、失われた20年という不景気な時期を送っています。そうした苦しい時代の空気に、スペシャリティカーはそぐわなかったはず。

 そうした時代の空気を反映して、流行は変化してゆき、結果として、昭和の時代に隆盛を誇ったスペシャリティカーは、すっかり下火になってしまったというのが正解ではないでしょうか。

 しかし、流行は流れ去るばかりではなく、戻ってくることもあります。また、ネット時代になり、ニーズが多彩化しました。そのため、「流行りのクルマではなくても欲しい」という人も一定数存在しています

 ちなみにマツダの「ロードスター」の現行モデルは、コロナ禍の渦中となる2022年に、2015年発売以降で最高の販売台数9567台を記録しています。発売後7年目にしての最大の販売台数です。

 コロナ禍で「どこにも行けないのであれば、自分の趣味趣向に正直になろう」という市場マインドがヒットの理由とも考えられています。

 そのロードスターは、本格スポーツカーではあるけれど、速さを追求しているわけではなく、どちらかと言えば「スペシャリティ」な色合いもあります。こうした存在は、新型プレリュードの応援になることでしょう。

 “ブームは回帰する”“価値観は多様化している”と考えれば、今は廃れてしまったスペシャリティカーでも、人気者になる可能性は十分にあります。プレリュードの復活は、意外に成功の見込みは高いのではないでしょうか。

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23件のコメント

  1. クラウン丸被り

    • どこが!?

  2. カッコええけどもんだは値段!2.5lくらいのVTECにして買いやすくしてほしい。。。

  3. 最近のホンダ デザインセンスねー。アコードもアウディのセダンの出来損ないだもん。デザインがいいだけで車って売り上げ変わるんだぞ。デリカD5もそうだしデリカミニもデザイン変えただけで爆売れだぜ。デザイナー変えた方がいい。

  4. デザインはカッコいい。記事を詳しく読んでないが高級クーペとして売り出すなら500万前後の価格帯かな?
    狙いは子育てが一段落した50代以降の富裕層だろう。

  5. やっぱり、内燃機関から撤退する
    記事通り、つまらない電動車しか
    発売しないんですね。

  6. 意見が気に食わないと自動削除されるんですね。

  7. どこかで見たようなデザインだし、
    別に名前はプレリュードでなくてもいんじゃない?

    プレリュードは昔のままで終わらせてくれよ

  8. おお、ホンダプリウスクーペですね。
    でも、それでもいいと思います。
    下請けいじめクソ会社となにやら共同開発するよりは、堂々とトヨタと協業してくれ!

  9. T社の新型C+新型P=って感じ

  10. ん〜、プリとあんまし変わんないんだが‥

  11. どこがカッコいいの?昔のプレリュードの方がカッコいい

  12. かっこわる

  13. プリウスの劣化版…

  14. 前から見るとプリウスですがなと思わせ、横から見るとBRZやフェアレディZになりたいと言いたげで、後ろにホンダプレリュードとかいてあるのでそれとわかる、誠にややこしいデザインである。かつてのプレリュードの面影はなし。ならば別の名前にしてもいいのでは?2020年代後半にだすならPHEVもないとね…

  15. NA・VTEC・最高の排気音・軽い・安い・低排気量で速い! 
    だから世界で絶賛されてた今は跡形もない最高だった過去の企業。
    本田宗一郎がつくった最高のエンジン屋さんだったよね。

  16. ホンダさん、頑張ってくれよ〜!昔のホンダは魅力的なクルマばかりだったじゃん。リトラのプレリュード、CR-X、BEAT、NSX、DC2、EK9とかさ。パクリデザインに特徴のないエンジン・・・本田宗一郎さんが泣いてるよ。

  17. ホンダ プリゥード?

  18. 最近のホンダはトヨタと見分けがつかない。というか中国の電気自動車のエクステリアをまねすぎてつまらない。これじゃ、プリウスみたいじゃん。。。

  19. 同じような車ばっかりやな

    • LED灯が普及して久しいですが逆にデザインが画一的になっている印象があります。往年の名車は例えエンブレムを外してもそれだとわかる顔、個性があったように思います。

  20. ううーん、最近のホンダはどこかで見たことある車しか作れないのか・・・?

  21. リアの形状、ロゴのフォントがPORSCHEに酷似してて引くわ。韓国車や中国車じゃないんだから、世界のホンダとしてドイツ車真似ず独自のデザインにして欲しい。

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