約1000万円でマツダ新型「CX-50」発売! ゴツデザイン限定「メリディアン仕様」登場!? 上陸5か月の経緯は

アメリカから並行輸入して話題になっていたマツダ「CX-50」が日本に上陸し、ついにナンバーを取得できるようになったようです。日本では未発売ですがどのようなクルマなのでしょうか。

日本で1台のみ、CX-50が公道で走行可能に

 北米で発表されて以来、高い人気を誇るのがマツダ「CX-50」です。
 
 そのCX-50を日本に並行輸入して発売されました。どのような特徴があるのでしょうか。

日本に並行輸入されたマツダ「CX-50 Meridian Edition」(画像提供:カーエース広島)
日本に並行輸入されたマツダ「CX-50 Meridian Edition」(画像提供:カーエース広島)

 日本には「CX‐5」や「CX-60」などのSUVが存在しますが、CX-50は日本未発売で主に北米や中国で展開されているモデルになります。

 CX-50の特徴はボディサイズで、ナンバリングが上のCX-60よりもワイド&ローボディを採用しており、全長4720mm×全幅1920mm×全高1612mmはCX‐60比で-20mm、+30mm、-73mmとなっています。

 とくに全幅1900mmオーバーの迫力は相当たるもので、全幅1920mmはレクサスRXと同寸で日本ではラージクラスSUVに相当します。

 エクステリアデザインは従来のCXシリーズと縦横比が異なるため、走りをより意識したものになっています。

 ただし、基本的な造形はマツダが掲げる生命感を形にする「魂動デザイン」をテーマに開発されています。

 パワートレインは、スタンダードなガソリンの自然吸気エンジンは最高出力190ps、最大トルク252Nmを発生し、ハイパワーなターボエンジンは最高出力260ps、最大トルク434Nmを発生する2種類が用意されています。

 日本ではディーゼルエンジンのラインナップがなく、6速ATのトランスミッションと組み合わされて、4輪を駆動します。

 インテリアも同様にマツダらしい上質な素材が使われており、滑らかさと柔らかさを兼ね備えたナッパレザーが採用。

 このような日本向けのマツダ車にはない迫力あるスタイルのCX-50ですが、あえて日本に輸入して登録した個体が話題になっています。

 CX-50を並行輸入したのは、レンタカーから並行輸入車販売まで手がける「カーエース広島」で、2023年12月に日本に到着しました。

 ボディカラーはジルコンサンドメタリックで、ベージュ系のカラーをベースにメタリック処理を施すことで、立体感とレトロモダンを融合させたカラーです。

 インテリアはブラウンのレザーシートでブラックのレザーパイピングが上質さを際立たせています。

 さらに今回輸入したCX-50は「メリディアンエディション」という特別仕様になっています。

 メリディアンエディションはCX-50をターボモデルのみに設定される仕様で、さらにワイルドさを印象付けるアイテムが装着されています。

 変更点は外観がメインで、ボンネットに貼られたマットブラックのグラフィック、従来のモデルとは異なるヘッドライトガーニッシュ、ブラック仕上げのサイドロッカーパネルなど多岐に渡ります。

 ほかにも今回の個体は、アペックスパッケージというオプションが装着されており、ルーフにマウントされたクロスバーや超大型のルーフプラットフォーム、フロントリアに装着されたスプラッシュガードがアウトドア色をより高めました。
 
 このように、従来のマツダSUVにない魅力を秘めた海外専売モデルのCX-50ですが、日本国内でナンバーを取得するにはさまざまな構造変更申請が必要になります。

 日本での走行を可能にするため、北米仕様のクルマから変更を加えた点はどこになるのか、並行輸入をした「カーエース広島」は以下のように話します。

「ヘッドライトの配光(カットレンズ)、テールレンズ一体型のサイドマーカーの色を赤からオレンジへのLEDに変更しました。

 また、リアバンパー、ナンバー取り付け部も加工しております。

 なかでもヘッドライトの配光に時間がかかりました。

 今までは1つのLEDにチップは1つで、レンズ内のカットプレートの加工で出来ていましたが、このクルマは十数個ものLEDを複数のチップで制御していました。そのため、そこの加工が大変でした」

※ ※ ※

 ほかにも多くの変更や検査に時間を要し、登録までには入庫から5か月の期間となりました。

 おそらく日本で1台といわれているCX-50の価格は、998万円(税込み)となっています。

 現在、カーエース広島に展示しており、注文を受け付けているようです。

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