「洗いたいのに…」 なぜ「花粉」は拭いちゃダメ? どうすれば良いの? 洗車のプロが伝授する方法とは

水で洗う&熱を加える…が花粉落としのコツ

 それでは、具体的にどのように洗車するといいのでしょうか。

 最初は、ホースなどでクルマ全体に水をかけ、大まかに花粉を洗い流します。

 こびりついた花粉を落とすときは、強く擦ると傷がついてしまうので、力を入れすぎないことがポイントです。

 水洗いの際に、もし、高圧洗浄機を使えればより花粉を落としやすくなります。また、洗車機を使う場合も、先に水洗いしておくと効果的です。

 次に、シャンプーで洗うときは、花粉を落としきるために、たっぷりと泡立てるのがコツです。

 バケツで泡立て、時間をかけて洗うとよいでしょう。ボディ全体を泡で覆ったあと、少し時間をおくと花粉が浮いてきて落としやすくなります。

 シャンプーを流し終わったら、水垢やシミを防ぐために、ボディを拭き上げることが大切です。このとき使う布は、目の細かいマイクロファイバークロスなどをおすすめします。

 また、花粉のペクチンと塗装が結合すると、洗車してもシミとして残ることもあります。この場合は、シミ落としをするとよいでしょう。

 ペクチンは熱に弱い性質があります。そこで、シミの部分をドライヤーなどで温めることで、比較的簡単に花粉を落とすことが可能。工業用のヒートガンを使う場合は、塗装を溶かさないよう、熱の加えすぎには注意が必要です。

 さらに、お湯をかけることで押させる場合もあります。しかし、熱湯をかけると塗装へダメージを与えてしまうので、50度から70度程度のお湯を使うのが適当です。

 熱を加えても取れない花粉シミには、クリーナーを使う方法もあります。

 鳥のフンや虫、花粉などの汚れに特化したクリーナーが、カー用品店などで手に入ります。また、ペクチンはタンパク質なので、タンパク質を除去するクリーナーであれば「花粉」の表記がなくてもシミが落ちる可能性があります。

 クリーナーを使うときは、柔らかい布で花粉シミの部分を優しく拭き、別の布で乾拭きするとよいでしょう。

たかが「花粉」されど「花粉」
たかが「花粉」されど「花粉」

 このように、ついてしまった花粉は落とすしかありません。それでは、ほかに花粉を防ぐ方法はあるのでしょうか。

 花粉の対策について、前出の担当者は次のように語ります。

「花粉にさらさないように屋根のあるところに駐車することや、カバーをかけることで車につく花粉の量は減らせます。

 また、コーティングやワックスがけをすることで、花粉がついた後の掃除は楽になると思います。

 ですが、完全に花粉を防ぐ方法はないので、汚れたらこまめに洗ってあげてください」

※ ※ ※

 花粉はボディにつくだけでなく、車内にも舞い込みます。その舞い込んだ花粉がボディにつく可能性もあるので、車内も丁寧に掃除するとよいといわれています。

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Writer: Peacock Blue K.K.

東京・渋谷を拠点とするオンライン・ニュース・エージェンシー。インターネット・ユーザーの興味関心をひくライトな記事を中心に、独自の取材ネットワークを活用した新車スクープ記事、ビジネスコラム、海外現地取材記事など、年間約5000本のコンテンツを配信中。2017年創業。

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